たんぽぽの花 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
なぜ、こんなに温かいアニメができるのだろう?
私は、当初前作の『ARIA The ANIMATION』を見るのも最近だったのですが、アニメの舞台が火星をテラホーミングで水の惑星にして、
そのある村の話程度の認識で見たのですが、実はARIAはそんな科学的な要素の多いアニメでは無く、人と人の触れ合う優しさや、出会う奇跡、別れる悲しさ、そう言った人間の持つ感情のアニメでそれでいて、とても繊細で切なく、時には凄く温かいと言う凄いアニメだと思ってしまいました。
決して、時代的には今の時代より、はるか未来の話なのになんだか、つい身の回りの優しさを再認識したくなるような話が多く、最近のアニメではこういった感覚を感じさせられたアニメは無いと思います。
このシリーズは第2期になりますが、1期同様各話は水無灯里とマンホームと呼ばれる地球のアイ(1期で登場した少女)のメールでの中でその出来事を1話として話している。2期は冒頭に灯里がメール出して、話の終わりにアイからの返事が感想になっている感じです。
この作品はいい!それは、翻訳されている外国にまで知られている。8ヵ国でこの作品の本が出版されている。少なくとも日本だけで売上を測れば、もっと売れている作品もあるでしょう、でも外国でも売れる本はなかなか無いのではないでしょう?それはやはりARIAの中の優しさや、温かさが評価されているのだと思います。単に、近い未来火星に住めて~~って感じのアニメだったら、これだけのファンはいないと思います。
全然未来っぽくなく、それでいて何故か心を温かくしてくれる感じの物を私は『名作』と呼びます。それほどこのアニメにはひきつけられる物が
確かに有ります。1~2話を見て簡単に見なくなると、解からないけど、
全部・全話をみれば、絶対に低い評価を出せない作品だと思います。
これから、3期を見ますが、1、2期以上の温かさがあると嬉しいな。