アニメ好き工業高校生 さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
感動した
今まで多くの物語を読んできた、見てきた自分だが新海誠監督の物語は毎回感動します。とくに「秒速五センチメートル」とか「雲の向こう、約束の場所」がかなり好きです。何回見たことか、、、
この作品「星を追う子ども」はまだ一回しか見ていないがもう自然と涙が出ました。最初に番人が出たときはいつもの新海監督の物語っぽくないなとも感じました。(少し「ほしのこえ」に似た動きもあったが)でもミミと別れる時のミミの悲しそうなでも決意をしたはっきりとした表情、動きが新海監督らしいなともおもいました。
「死者の復活は自然の流れに逆らう(ミミがケツァルトルになったのも歌をうたった後に死ぬことも自然の流れ)こと。それは人間には許されてはいない」という話は結構聞いたことがあるような話だった(ハガレンとか)そして生き返らせるためにはそれと同等の代価が必要になることも、、、
しかし森崎先生はそれを知って(長老に聞いて)もなお妻を復活させたかったのだとおもいます。その強い想いが少し、強引な人のように、悪い人のように感じてしまう人もいると思います。しかし自分はそれだけ妻を想っているということだと思いました。
大切な人の死で一番つらいときは死んだ直後ではなく、しばらくしてからその人のことを思い出した時だと自分は思っています。そしてそこでしっかりと泣いて思いを外に出して、その思いを抱いて、初めて次に進むことができるのです。
そのシーンがシンがアスナを遺族から助けた後にいっしょに話して、思い出して泣いている時。
亡くなった人のことは忘れてはならないけどその人のことを考えすぎ立ち止まってはならないその人のことを想いながらも前に進むことが大切だと思っています。
この作品の一番最後、窓から山を見ていた後で言った「行ってきます。」がアガルタでの経験から前に進むということすべてを表していたように思います。