にゃっき♪ さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
never trouble trouble until trouble troubles you
様々な年齢層の住人が住んでいる下宿、河合荘を舞台にしたコメディ作品です。
北高1年の宇佐(うさ)くんは親の転勤で、憧れの先輩で読書が好きな律(りつ)ちゃんも住んでいる河合荘に下宿する事になります。河合荘のメンバーは管理人の住子(すみこ)さんを含めて6人で、男性は宇佐君とアコーディオンカーテンで仕切られた隣の部屋に住んでいる無職でドMの城崎(シロ)、女性は律ちゃん以外に、巨乳で酒好きなOLの麻弓(まゆみ)と小悪魔系の女子大生の彩花(さやか)のビッチコンビが暮らしています。
律ちゃんに近づきたい宇佐くんを、他の住人たちが励ましたり冷やかしたりする、めぞん一亥を思わせるような微笑ましい作品ですが、その反面、下品な発言の方が多い麻弓をはじめ、オトナ向けの下ネタがかなり多めですので、さすがに鬱陶しく感じる方もおられるでしょう。
普段は感情表現の希薄な先輩の律ちゃんが時折り見せる、恥ずかしがったり、はにかんだりする表情が際立つように描かれていて、読書中の小説に感情移入して、主人公の気分になりきったりする彼女に魅力を感じられれば、心地よく視聴できると思われます。
面倒見がよくて優しい宇佐くんや愛すべき河合荘の人たちと比較すると、スポットで出てくる無神経なキャラが不快なまま放置される事もあり、もう少しフォローがあれば、優しい空気感を保てるように感じました。主人公とヒロインの恋模様はあまりに初々しく、設定を学生寮にしなかった事で話題をいくらでも広げられるのに、その大半が下品な方向に向かってしまったのは残念ですが、続編に期待しながら気長に待ちたいと思います。