小歌 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
爽やかさのなかに含蓄がある作品
全11話※原作未読
全体通して面白い作品だった。
食、生命をいただくということを改めて見つめ直す
良いキッカケにもなった。
話のテンポが良くて、さくさくと観やすい。
登場人物も、メインから脇キャラに至るまでみんな魅力的。
特に主人公の八軒の一生懸命さと意志の強さは眩しかったー。
2期があるようなので、続きもとても楽しみ。
*
第1話 エゾノーへ、ようこそ
{netabare} この爽やか青春!って感じ、好きだわー。子牛や馬にじゃれつかれるがままの八軒かわいい。あと常盤と多摩子のコンビが面白くて好き。「分かっちゃいたけど実際に見たら大分グロッキー」っていうのは、酪農現場では確かに多そうだなぁ。いやしかしあの卵かけごはんは本当美味しそうで…まさに飯テロ… {/netabare}
第2話 八軒、馬に乗る
{netabare} 「トリミングしたら美人」の多摩子いいキャラしてるわー。ホルスタイン部(通称ホル部)やら馬術部顧問の中島先生やら、魅力的なキャラもどんどこ出てきて楽しい。八軒が「メシだけが楽しみになってきてる」と凹んでたけど、エゾノーの食堂ごはんはきっと素材からして美味しいんだろうな…じゅるり。 {/netabare}
第3話 八軒、豚丼と出会う
{netabare} なかなかに含蓄のある台詞が多い回。乳首争奪戦における子豚の習性とか、成績主義な経済動物の家畜たちの運命とそれを扱う獣医さんたちの心構えとか。八軒が落ちこぼれ子豚の豚丼(命名:多摩子)に思い入れを持ったとたん、周囲がすぐ止めようとしたのも印象的。今回の飯テロはラーメンでした。 {/netabare}
第4話 八軒、ピザを焼く
{netabare} 飯テロ・ピザ回。廃棄寸前の石窯を発見した八軒が仕切り役となって、石窯の修繕からピザの材料調達・加工まで、エゾノーの皆の得意分野フル活用して手作りピザパーティする話。なんだかとても鉄腕DASH臭がしました。前回のばんえい競馬の時といい、中島先生の腹黒キャラっぷりが面白すぎる。 {/netabare}
第5話 八軒、脱走する
{netabare} 巨大自走式ハーベスターを見るために、外出禁止時間の寮からプリズンブレイクする話。巨大収穫機にテンション上がるっていうのは農家あるあるなのかしら… 正直意味フな展開だったけど、キャラクターみんなおばかわいくて楽しめた。相川くんキャラ変わってるやん!っていう。駒場が男前でたまらん。 {/netabare}
第6話 八軒、御影家に行く
{netabare} 夏休みの閉寮期間、御影の実家で泊まり込みバイトをすることになった八軒。鹿の解体作業を任され、抵抗感を抱きつつも、逃げずになんとかやり遂げる。駒場と御影じいちゃんの腕の筋肉がたまりません… 今回の飯テロは御影家の晩ごはんと鹿肉。鹿肉って食べたことないけど、どんな味なんだろう。 {/netabare}
第7話 八軒、ギガファームへ
{netabare} 多摩子の家のギガファームへ農場見学しに行く八軒。各農場でスタンスは違うけど、シビアさと愛情をもって育ててるのは同じ。跡継ぎか自分の夢かで揺れる御影は、それを気にかける八軒を臆病でも仲間思いの「馬みたい」だとたとえる。生命誕生の感動よりもグロッキーさに衝撃を受ける素直な八軒が好き。 {/netabare}
第8話 八軒、大失態を演じる
{netabare} 八軒兄登場の巻。我が道突っ走る、弟思いのいい兄ちゃんだった。一方で搾乳機を取り付け忘れて、大量の牛乳を廃棄するという失敗をしてしまった八軒。けれど、失敗は成長の糧にと、寛大に彼の働きぶりを認めてくれた御影家から、八軒は初お給料を受け取る。飯テロは採れたて焼きトウモロコシでした。 {/netabare}
第9話 八軒、豚丼に迷う
{netabare} 出荷が近いのに発育が芳しくない豚丼を肥えさせるため、餌やり強化をする八軒。食用動物に対する割り切り方を模索する八軒に感化され、酪農科の面々も改めて家畜とペットの境界について考え始める。八軒の一生懸命さと、エゾノーメンバーとの友情が眩しい良回でした。豚丼可愛いけどもうすぐお別れか… {/netabare}
第10話 八軒、豚丼と別れる
{netabare} さよなら豚丼回。ちょっとウルッときてしまった。夏休みのバイト代を使い、豚丼丸々1頭分の肉を買い取った八軒。稲田先輩の指導のもと、1人でベーコンに加工する。燻煙室から上がる煙が葬式の火葬場に見えるのは、シュールだけど感慨に浸るところでもあり… 八軒が豚丼を美味しく食べれて良かった。 {/netabare}
第11話(最終回) 走り出せ、八軒
{netabare} ベーコンパーティと駒場の野球と総括的なパートと…最終回なのにとっ散らかってる気がしないでもないけど。経済動物の在り方を、割り切って達観せずに今後も正面から向き合って考えていくと決めた八軒は偉いなぁ。あと、頑張ってる人見てるとこっちもパワー漲ってくるの分かるわ。うん、良い話でした。 {/netabare}