Lovin さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
見た感じ
■概要{netabare}
原作:原田将太郎(「電撃大王」連載)
監督:井出安軌
脚本:井出安軌
キャラクタデザイン:越智信次
制作:童夢
話数:2クール全24話
OP:「Theme of D4」
インストゥルメンタル
ED:「ドリルでルンルン クルルンルン」
by 川菜 翠&麻績村まゆ子
{/netabare}
■感想
原作未読でDVDを視聴。
パンツァーとは-各々が持つ素質が具現化した能力(アビリティ)を素材とする「重甲」をまとい「ツール」と呼ばれる武器を使って戦う特殊能力者のこと。
という設定の説明をOPでしてくれる親切設計の7分アニメ。まあ、平たく言うと少女版聖闘士星矢みたいなもの。だが流石と言うか所詮と言うか、7分アニメのOPなので表示されるのは一瞬で、TV放送で視認するには動体視力と速読のスキルが要求される。
内容的には、前半は間抜けな主人公のお姫様(瑠璃堂どりす)がその間抜けっぷりで視聴者を笑いの渦に叩き込む感じ。後半は打って変わってトラウマ級の欝展開と、主人公の性格が反映されているのか何かと忙しい。前半と後半とでは別の作品のように変わるので注意が必要。
主人公の名前である程度は想像できるが、主人公のテーマはドリルだ。それも飛び切り奇抜でインパクトのあるデザインなので、自慢げに披露したのに微妙な空気になったことにショックを受けたりする。はじめてみたときは私も「まじでか?」と二度見三度見したことは語るまでもないだろう。
そんなコメディだと思って気を抜いて視聴していると手痛いしっぺ返しを喰らうことになる。後半はそれまでの話は何だったのかと疑いたくなる暗い話に変わってしまう。そして、コメディではやってはいけない展開となり、凄く嫌な話になったと感じてしまった。
この作品のEDは、明るいアイドル風の曲でインパクトも十分なので、前半のコメディには凄く合うと思う。しかし後半のシリアスな展開に変わると、逆に物悲しく聞こえてしまう。2クールやって、方向性を180度変えるのであれば、新しいEDを用意しても良かったのではなかろうか。
結末としてはハッピーではないものの、数々の悲しみを乗り越えた主人公が自分の足で再び歩き出す、といった前向きな終わり方ではあったので、救いがあると言えなくもない。
それと、このレビューを書いている今現在、寝不足でおかしなテンションになっているせいもあるが、何よりこの作品のレビューの〆はこの言葉でないと気が済まない。
「{netabare}ドリル、回しまぁーーーーーーーーーーす{/netabare}」