退会済のユーザー さんの感想・評価

4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

るーぷるーぷるーぷ。

原作は小説。


最近の作品とは一風変わった絵柄、独特な言い回し、リアリティがあり個性豊かなキャラクターなどが特徴的なこの作品。
エンターテイメントと言うよりか、文学的な要素が強い作品です。

一風変わった絵柄や独特な言い回しが多い本作は、今時の作品と比べると目立つくらい大きな個性を持っています。
それゆえに「人を選ぶ作品」で、私が最初に観た時はちょっと汚いなどと思い敬遠しようかと思いました。

しかし、独特の語り口調が面白くて、「クスッ」と笑いがこみ上げるような展開に引き付けられました。
観ていく内に作画はあまり気にならなくなり、逆にオシャレさも感じるようになりました。

オムニバス形式の作品で、
一つ一つの話が独立しているために、一話だけを観て設定を理解すれば、
10話以前の物語をバラバラに観ても単体で理解できます。

序盤から中盤は独特の語り口調やオシャレな作画に目当てで観ていたのですが、
中盤以降、中だるみ感というか、 {netabare}同じ時間 {/netabare}を繰り返しているために、
少しだけ展開が鬱陶しいなぁ、と感じるようになりました。

終盤、2話で上手く今までの伏線をまとめてくれましたが、
その伏線も「予想通り」であまり驚きを感じませんでした。
全体的に観ると面白かった印象ですが、多少不満なところもあります。

やはり小説原作なので、テーマはしっかりとあり、
何気ない日常が実はかけがえのないもの、とか
そういうものを感じた作品でした。
視聴者の解釈によって若干変わりますので、あくまで私の主観です。


私はどちらかというとアニメにエンターテイメント的な「遊び」を求めているために、
こういう文学寄りの作品は合わないかなぁっと、思ったのですが、
この作品はとても見やすかったです。

キャラクターはあんまり好きではないです。
リアリティのあるキャラクターが多いですが、実際にいるキャラクターではありません。
パッと観ると実際にいそうなキャラクターなのですが、細部まで観ると個性的な部分があります。
そのため、実際にいそうな個性を持っているキャラクターと考えてもらえば嬉しいです☆彡

まとめると。

文学的な作品が好きな方と独特の言い回しや作画が好きな方におすすめしたい作品です。
アニメを娯楽だと考えている方は、言い回しや作画の独特さに楽しみを味わえないのなら、敬遠することをおすすめします。