HG anime さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
蒸気の魅力ってすごいよね!
水は気体になるときに体積が1700倍になるというのは中学生の理科で習いましたね。そのすごい膨張エネルギーを圧縮しまくったらとてつもないエネルギーになるわけですね。なんかこういうの怖いですね(←なにいってんだ私)。
まぁ正直だれもが思う通り、この作品に描かれているような、とんでもない体積の蒸気をあんなに小さいボールの中に入れるということはほぼ不可能でしょうね。物理学素人の私でも想像できます。宇宙規模なら、とてつもなく重い星は寿命が尽きた後に超新星爆発をして中性子星になるようで、その中性子星の重さは角砂糖1個の大きさで10億トンくらいあるようですが(愕然)、物体の体積を凝縮するのはかなりのエネルギーが要るようですから、蒸気とはいえ、あんなに大きなスチーム城をあんなに小さなスチームボール2つや3つで動かすってのはまさにフィクションですわ^^;
ストーリーはまぁまぁいい出来だと思いますが、恋愛要素が中途半端すぎませんかね(´・_・`)?スカーレッドちゃんかエマちゃんともうちょっとなにかあってもいいのに。スチームボーイ2があるわけなのかもしれませんが。なんか製作者が途中でスカーレッドちゃんに浮気して彼女に熱くなりきる前にエンディングを迎えたのかと妄想してしまうくらい違和感があります。主人公のような年頃のまじめな男は恋愛に疎いというのはよくある傾向ですけどね。
作中に出てくる軍艦はとても味があってよかったです!いいですねぇ~あの時代の軍艦は!(この世にミサイルなんていらなかったんや・・・w)
スチーム城もこの映画も良く言えば新風を巻き起こした、悪く言えば半端な一発屋って感じですかね。ただこの手の挑戦作はすごく好きなので、次は逆に未来のエネルギーに関して映画化してほしいなぁ。空間を凝縮してエネルギーにするとか、宇宙の構成要素であるダークマターをエネルギーにするとかETC...
(しかし、個人的にはこの映画すべての蒸気の魅力要素VSバック・トゥ・ザ・フューチャー3のドックの蒸気氷製造機なら、後者の方が好きですねェ・・・)ボソッ