ようす さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「好きは、海から生まれる。穏やかで優しくて…激しくて痛くて…それでも、どこまでも優しい海。」
恋と海。
この作品、雰囲気からして絶対好き!と思っていたけど、
予想以上に素敵でした。最初の数話で見るのやめるのはもったいないよ!
全26話です。
●ストーリー
海の中にある村・汐鹿生(しおししお)。
そこで暮らす、幼馴染の少年少女4人。
海と地上の人間は互いをよく思っておらず、仲が悪かった。
幼馴染4人の中の1人、向井戸まなか(むかいど まなか)は、地上の人間・木原紡(きはら つむぐ)に惹かれる。
そして登場人物それぞれの想いが動き出す。
この作品は、前半と後半で雰囲気ががらっと変わります。
≪前半≫
恋の話が中心。
どのキャラにも恋する相手がいるんだけど、
その恋の矢印は互いをさすことはなく…。
見ていて、いろんな気持ちになりました。
切なさに胸がぎゅっとなったり、みんなの笑顔に心が温かくなったり、恋に心がうわついたり…。
想いは通じ合うことはないけれど。
でも精いっぱいの気持ちを込めて告げる気持ちには心打たれるものがあって。
海の生活というファンタジー要素が加わることでさらに魅力が強化された、切ない恋愛ストーリーでした。
≪後半≫
ここから物語の展開スピードがすごい。中身も濃い。
前半では「切ない恋愛ストーリー」だと思っていたけど、
それ以上の壮大なストーリー。
恋愛をエッセンスに加えながら、海の世界の謎や神秘に迫る。
後半を見ていると前半は後半を盛り上げるための前座・伏線だったことがよくわかる。
この作品の魅力をこれでもかと見せつけ、盛り上げるストーリーの完成度は秀逸でした。
毎回続きが気になって仕方ありませんでした。
●キャラクター
どのキャラも大好きです。
ほんとはここで1人ずつの魅力について語りたいところだけど、
キリがないからやめとくよ(笑)
主人公・先島光(さきしま ひかり)は、少年っぽさがよく出ているキャラです。
一途で、嫉妬しちゃって、でも人の幸せを何よりも考えてて。
光が赤面したり、口をへの字にするの、かわいくてもだえてました。笑
光が苦しいときはこっちも苦しいし、光が明るくなると、こっちも明るくなる。
まさに主人公なキャラでした。
また、この作品の見どころの1つが、想いを告げる場面。
それぞれのキャラのよさや、”らしさ”がよく出ていました。
「きゃー!!」と興奮することもあれば、にやにやすることもあったり、涙することもあったり…。
好きな人への想いが叶わなくても、あきらめられなくても、病気でも、
それでも好き。
だからこそ伝えられる想いばかり。憧れます。
●音楽
はい、最高でした。
OP、ED、挿入歌、BGM、すべて好きです。たまらん。
【後半OP「ebb and flow」/Ray】
特に後半OPは変わるタイミングも、変わった後の映像も、細かな演出も、☆5じゃ足りません!
このOPで後半からの神展開に期待が一気に高まりました。
初めて聴いたときは興奮を抑えられなくてその場でじたばたしてしまったよ(笑)
この完成度はこれまで私が見てきたOPの中で、3本の指に入るかな。
●まとめ
よかったよー!!
最初から最後まで期待を裏切らないおもしろさでした。
終わり方もきれいだったね。
ストーリーもよかったし、キャラもよかったし、作画もきれいだし、音楽最高だし、
あれ、ダメなとこなくね?
よかったー!!!
今年の夏は海に行こう。(決定)