HIRO さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
3DCG時代の幕開け的作品。
Walt Disney の2014年3月公開の劇場アニメ
デズニーアニメは子供のころから母につれられて映画館で良く観た流れで、その後も「ファインディング・ニモ」 「カールじいさんの空飛ぶ家」 「トイ・ストーリー3」「シュガー・ラッシュ」「メリダとおそろしの森」などを劇場で鑑賞してきましたが、どれも前評判ほどでは無く、CMにだまされた(笑)って思うことが多かったです。
実際のところキャラクターデザインでは氷菓の千反田えるちゃんやけいおんの平沢 唯ちゃんの方がかわいいし、ギルティクラウンの楪いのりちゃんのほうがはるかに綺麗だと思う。
しかし「アナと雪の女王」は違っていました。
3DCGのキャラクターはこうやって作るんだよ!っていう作品でした。
ディズニー の底力を見せつけられたそんな感じです。
シナリオはハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話『雪の女王』。 をもとに作られていますが、ほぼオリジナルストーリーといっていいと思います。スタートしてすぐに後半のキーになる伏線がはられてあり、クライマックスを絶妙に演出しています。
また、アナが狼に襲われたり、ウェーゼルトン公爵が部下にエルサの暗殺を命じたり、サザンアイルズ王国の王子のハンスの裏切りなどハラハラドキドキする要素が満載にあり大人も十分に楽しめる作品でした。
何よりすごいのが、3DCGの良いところを十分に引き出した構成の巧みさとミュージカルっていうのも劇場の音響システムを120%引き出して歌のシーンではエルサがコンサート会場で歌っているような感覚におそわれてしまいます。
カメラワークも良く考えてあると思います。
特にエルサがLet It Goを歌うシーンではロングからしだいにスームアップしていき、カメラをパンさせてエルザの表情を捉えていく流れは3DCGの持つ立体的映像のよさを上手く引き出しています。エルザのアップのシーンでは、唇の動き、顔の表情の動きを見事なまでに表現されています。
そう!よく言う人形に魂が吹き込まれた瞬間そんな感じです。
3DCGでは機械、建物はいい出来なのに、キャラクターが今一な作品がほとんどでしたが、この作品ではヒロインの魅力を十分に引き出した作品でした。
見る価値ありです!
こぼればなし
客席に着くと後ろの親子連れの子供がうるさい(T_T)・・・・・
友達:「最悪!(`(エ)´)ノ_彡☆ブーブー!!」
映画が始まっても後ろの子供がお母さんに質問しながら観てるので結構気になる(T_T)・・・
ストーリー:エルザの氷がアナの心臓に刺さってしまいアナがどんどん冷たくなっていく、やっとのことでトロールの長老に観てもらうのだが「頭に刺さった氷は魔法で治せますが、胸に刺さった氷は魔法では治せません・・・」
ここで後ろの子供がお母さんにすかさず「なんで?なんで直せないの?」
友達が私に耳打ち:「バカ、心が傷ついてるから愛じゃないと直らないんだよ。」
私友達に:「シーー(笑いながら)」
そんな時に事件が起きました。若い男の人が大きな声で「ガキ!ウルセーンだよ!ババア静かにさせないとぶ殺すぞ!」
場内には緊張感が・・・
子供が泣き出したのでお母さんと子供は外に出て行きました。
私はその後その親子が「アナと雪の女王」を観れたのか気になってしょうがありませんでした。