退会済のユーザー さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
うざ可愛い夜トさん
【更新履歴】
■8/21 文章を訂正
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ジャンル ファンタジー
原作は漫画らしいです。
この作品の魅力は、いかにも好みの分かれそうな、うざ可愛い「夜トさん」が繰り広げる前半のコメディパートと、そこに隠し味として、ダークチックな味を入れて混ぜ込めた後半のシリアスパート、この二つが魅力です。
コメディ要素が強く、全体的にアンバランスな味付けで、少年向けを思わせるようなギャグも多かったです。
コメディパートに関しては、うざ可愛い『夜トさん』が繰り広げるおふざけ日常会話が、ほぼ毎話に渡って、お決まりのパティーンとして描かれています。
私は『夜ト』のことを鬱陶しいと思っていたのですが、そのウザさが逆に面白く、うざいと思いながらも全話、観てしまいました。
コメディパートは、このふざけた日常会話が面白いと思うかどうかが評価の分かれ目となっており、夜トのウザさに耐えられない、またはこういうギャグは合わないという方にはあまりおすすめしません。ネタについては、シュールなギャグが多いです。
シリアスパートについて。
この作品の中で、一番時間を費やして描いてるエピソードが、『雪音』のエピソードです。
なので、雪音のエピソードをどう思うかによって、このアニメ全体の評価も変わってくるでしょう。
雪音のエピソードだけを聞くと、「良いエピソードだなぁ」と感じるものの、実際にアニメで描かれたシーンを観てみると、少し物足りなさを感じてしまいました。
折角、感動出来そうなシーンなのに、何か足りないそういうシーンでした。
『雪音』以外のエピソードについてですが、11話と12話が盛り上がりに欠け、あまり面白くありませんでした。
敵のキャラクターの {netabare} らぼう {/netabare}について。
敵キャラクターである {netabare} 『らぼう』 {/netabare}の掘り下げが出来ていませんでした。あまりにも、キャラクター描写がお粗末だったために、話を繋ぐための使い捨てのキャラクター、もしくは何の描写も出来ていない張りぼてなキャラクターとしか思えず、印象はあまり強くなかったです。キャラクターデザインの派手さだけが、印象に残りました。
彼の過去が一切描かれないままに {netabare} 倒された {/netabare}ため、感情移入が出来ず、張りぼてなキャラクターという印象は拭えませんでした。
その後にひよりが復活した時も、あっさり復活したので、はっきり言って肩透かしもいいところでした。
あまりにも納得がいかないので、気になって {netabare}『らぼう』 {/netabare}の事を調べてみたところ、アニメオリジナルキャラクターだったそうです。
だから「あんなに薄っぺらいキャラクターだったのね」、と納得は出来たものの、もう少しましに出来ないものなのか、と疑問を抱くばかりです。
他のシリアスパートについては、作品の基本的な設定を紹介するために作られたものが多く、心が動かされるまでの良いエピソードではありませんでした。
しかし、視聴者に次の話がどんなものか興味を抱かせるレベルの事は出来ているので、繋ぎのためのシリアスパートとして評価します。
バトルパートについて
バトルパートは爽快感があまり無いです。
前半は構成の関係でバトルをあまり長引かせるわけにはいかないので、
あまり重要視はしないので良いと思いましたが、11話と12話については全くの例外です。
というのも、11話と12話はバトルパートも重要になってくると思うので、あまりにもあっさりと {netabare}『らぼう』が斬られた {/netabare}のは、がっかりしました。
と、少し辛口で書きましたが、コメディパートは面白く、心が暖まるようなシーンもあるので、良作ということには変わりありません。
もう一押しして欲しい作品ではありますが、コメディパートとシリアスパートの絶妙のバランスが、とても良いブレンドになっているので、それなりの評価をします。