じぇりー さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
視聴時、ちょうど外で工事があったんですよ・・・
この作品を観た方、あるいは1話を観ればわかることなのだが、この状況は非常にマズイのである。
窓を閉めようが、音量を上げようが解消できない。なぜなら、あらすじにある通り、ふとんに「簀巻き」状態のヒロインが何をしゃべっているのか、普通の環境でも聞き取りにくいというのに、外がガガガガうるさいと、もう全くお手上げ状態なのである。
というわけで、私は1話を2回見た。
・・・さて、前置きはこの辺りにして、内容に関しては概ね満足している。
主人公が高校生らしい青春を送れているか自分自身で評価しながら、様々な気付きを得ていく工程が良い。
主人公はお人好しではあるが、基本的に自分から積極的に行動を取る方ではなく、むしろ周囲の人々からの「電波的な」行動に作用されて動くことが多い。要は「流されて」いるのだけれども、それをある程度自覚しつつ起こる出来事を万事受け入れる体制でいる。そして繰り広げられる青春の日々。
キャラクター同士の会話も一風変わっていて面白い。ここまでテンポよく、そして相手の心を見透かせることに長けた人物が周囲にたくさんいれば、やりにくくて仕方ないだろうが生活に張り合いは出そうだ。
その点から、主人公の入野自由さんの主人公の演技は、素のしゃべり方がそのまま出ているような感じがして非常にナチュラルで良かった。「あっ、そう。」の言い方がかわいい★
完結していない原作の途中までをアニメ化した恰好なので、若干尻切れトンボな終わり方をする点は残念だが、ならば原作を読みたいと思わせてくれるまでの出来ではあったと思う。
人は少しずつ他人に影響し、影響され変化していくものだ。そのことにふっ、と気付かせてくれる、タグの通り「ほのぼの」とした作品。
悪人の登場しない、終始平和的な内容の作品なので、そういうのが好きな人にはおススメである。