sinsin さんの感想・評価
4.0
物語 : 5.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
脚本家主導アニメだと思う。
【良い点】アニメは、お金ではないことを証明した。主題歌op,ed。BGM。
【悪い点】好き嫌いがはっきり出る。やっぱり動かない。
【総合評価】この作品は、膨大にある設定を、使い切るのではなく、上手く使って、必要最低限の演出表現で、ゆっくりと丁寧に作り上げられた、tvアニメである。
まず、キャラクターが動かない、ロボットが動かない、セリフは抽象的、地味なビジュアルイメージ、テンポもゆっくりとしている。
か、と言って面白くないかと言えばそんなことはない。脚本、登場人物のセリフのセンスが良い。また、視聴者に考えさせる、「間」も、素晴らしく良い。
ゆっくりと日常的なことを、会話している美麗なキャラクターの口以外止め絵は、そのセンスのいい詩的なセリフと共に素直に美しい。キャラデザの平井氏の絵は、止め絵が美しい。
曲線と直線とが、融合して、胴がかなり細い奇抜なバランスのスタイリングのロボット。
その、止め絵は、秘められれた力、ミステリアスな雰囲気をもっている。それが、オカルティックな不思議な存在感を持っている。←(エヴァほどではないが。)
ロボットとキャラクター共に、止め絵が良い。秀逸である。
それは、マジンガーz以来ずっと、模索され続けた、低予算で面白いアニメ=日本独自の進化をしたリミテットアニメ。
↑の一つの到達点ではなかろうか?
止め絵でも良いのなら、マンガ、でも良かったか?
否!!、ファフナーのキャラ達は、必要最低限演技していたし、止め絵も視聴者に、考えさせる時間を与え、何よりBGMも素晴らしかった。
最小限に最大限の演出をして見せた!!
アルヴィス(正義の組織)=人間達=個々の考えを持つ生物=フェストゥムとの融合の拒否。
対比
フェストゥム(宇宙からの侵略者)=ケイ素=全ての個体が同じ意識を、共有している。個が存在しない=全ての意識の融合。
テーマは、自我、意識、とか観念的なもの。
世界設定は、複雑だが、メインキャラクターの日常の話が、主であり、わかりやすいので、取っつきやすい。
たくさん人が死ぬ。でも丁寧な演出がなされており、キャラクターに対して尋常じゃないほどの愛を感じる。←(翔子など)
羽原監督、脚本の冲方氏、キャラデザの平井氏は、素晴らしい仕事をして見せた。