ローズ さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
とある恋歌への恋歌目録
飛空士訓練科に所属したカルエルや仲間達。
カルエルは自転車が故障して困っているクレアと出逢う。
義理の妹であるアリエルを含めた恋愛物語。
設定である世界観が独特です。
昔の地動説をイメージすれば分かりやすいでしょうか。
世界が平面で境界にある海は滝のように流れています。
貴族や王制があり飛行機を除けば作品の雰囲気は中世のヨーロッパという感じという気がします。
作品タイトルにも「恋」とあるので、恋愛関係が話の中心となります。
主人公のカルエル、ヒロインのクレア、カルエルの義妹のアリエルが作品の中心人物になります。
カルエルとクレアは自転車の故障という事がキッカケで知り合いとなりますが、その後、同じ飛空士仲間として仲良くなっていきます。
飛行機には2人ペアで乗る事になっているのですが、カルエルとクレアがペアに。
この段階でお互いに好意がある事を示唆しているような気がします。
最初の方は、ほのぼのとした空気が漂っていますが、だんだんとキナ臭い軍の足音が聞こえてきます。
軍属なので戦争に参加するのは仕方が無いと思いますが、学生の段階で戦場に赴く事に……
人材不足になってしまうのは戦争の末期症状ですね。
飛行機の形状も独特で、一応、プロペラ機なのでしょうか。
自分には現実世界で話題になった米軍のオスプレイを想像させる構造の飛行機だと思ってしまいましたが、
自分以外にも同じ事を考えた人はいますよね^^
本作品は恋愛物ですが、どちらかと言うと「恋」よりも「愛」の方がポイントでしょうか。
戦争と恋愛、相対する物ですが、キチンとまとめられています。
一歩下がって見守る役目になってしまった登場人物にとっては悲しい結末ですが、
一夫多妻制のようなハーレム展開では話が成り立たないので仕方が無い側面もあります。
見終わった後に充実感のある恋愛作品でした。