じょー さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
求めるものは?
5.5話
まずは、2期決定バンザイ!アニオタとしてというより、この話がまた続くと言うことが嬉しいです。でもウィッシュエンジェルがまた遅れるような気もするのがあれですが、、
とにもかくにも、5.5話。いつものたまゆらでした。
今日のお話は、夏祭りと、浴衣に関するお話、そして、父親の取った失敗写真のお話。なんというか、登場人物全員が、楓の父親との思い出を想いやり、ぽっての立ち直りを一緒に喜べる世界って、素晴らしいですよね。全編にながれる何とも言えない優しさに、ほろりとさせられました。
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もしも、佐藤順一が「けいおん!」を作ったら?
と言う問いに対しての答えが、「たまゆら」だったという記事を見かけました。あまりにも優しく、美しい世界はある種、宇宙から異星人が攻めてくるアニメより現実味の乏しい世界かもしれません。それでも、1クールの毎週月曜に、これから一週間頑張ろうという気持ちと、心を癒された作品でした。毎週の様に最終回のような、優しい話がつづき、そして毎週の様に、涙腺をふうわりと刺激される時間がなくなってしまうのはとても寂しいです。
父親の立場になって、自分がいなくなった後の世界を想像すると、途中から、エンディング流れるだけで反射的にうるっと来てしまいます。どうか自分の子供達がこういう優しい世界に巡り会えますようにと願ってやみません。
ご当地アニメとしても、秀逸でした。竹原と言う町の魅力を十二分に発揮しており、是非いつか訪問したくなります。素晴らしい作品に出会えた事を嬉しく思います。
以下過去レビュー
{netabare}
12話「新しいひととせ、なので」
ひととせの名前通り、その年の最後と新しい一年で、この物語が幕を閉じます。期待していた以上に、毎週のこの時間が待ち遠しく、そして心癒される時間がなくなってしまうのが少し寂しいです。
最終話は、私達展のお話、いつものメンバーで展示会を開催し、ゆかりの人たちとの心のふれあいを最後に見せます。そして2話と同じく、さよみおねいさんが、みんなを引っ張って、そして暖かい傍観者の台詞に涙が出ます。すこしずつ4人の成長であったり、絆であったりが、このひととせに変わってきた結果とそして、波乱の一年の幕開けに、ほのぼのとした心の温かさの余韻を残して物語が終わります。
ちりばめられた小さな小さなエピソード達は、最後まで、少しずつ涙腺を刺激していきました。
かおる父の「これが、かおるの”ポプラ”か?」には笑いました。種島さんと、スポンサーにかかってるんですねww
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11話「聖夜のものがたり なので」麻音回
私たち展への出品、ぽっては写真、かおたんはポプリ、のりえはスイーツとみな固まってましたが麻音が朗読会を思いつきます。大崎下島でのリハーサルを兼ねた両親へ向けての発表は、いつか舞台に立ってみたいと願っていた乙女座。
今週も涙腺刺激しまくりです。なんといっても、6話のりえとのエピソード、そして両親への感謝など、全力で泣かせにかかってます。
麻音は準主人公と言っていいくらいの出番の多さですね、なにげに麻音回多いです。
たまゆらも、いよいよ来週で最終回になる予定です。今期なんだかんだで、一番楽しみだったので、なんだか寂しいですね。
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10話「明日のわたしはどんなわたし、なので」かおる回
今回の主役はかおたん。それぞれ夢に向かっているみんなに取り残された気がするかおたん。そして、皆からの気遣いを経て、ある企画を思いつきます。
おそらく、この企画が最終回に向けた伏線となり、そしてゆかりの人たちが訪れるというのが、最終回のシナリオになりそうな感じなのですが、そのままのベタでやって欲しいです。毎週とても楽しみにしているたまゆらも後2回。奇をてらう事なく大道に癒し系を進んでいって欲しいと願います。
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9話「ももねこさまの憂鬱、なので/失恋カメラ、なので」
ももねこ様の活躍のお話とOVAと7話でちょっとだけ出てきた、志麻子さん失恋の痛手とその克服のお話です。今回はエンカレッジの追崎さんが絵を切ってる見たいですね。今日も地味にさよみお姉さん活躍してます。最後シーンの夕日をバックに友情を見せる志麻子とまなみ、まなみの台詞にのせてエンディングの流れでまたもや涙腺がうるりと来ます。
脚本陣も豪華ですね。いままで、吉田玲子さん、浦畑さん、池田眞美子さん、山田由香さんとそうそうたるメンバーです。今日は2話、4話につづいて吉田さんの担当。さすがにカレイドコンビ泣かせてくれます。吉田さん脚本、追崎さん演出/コンテということで、Wish Angel を占う回になるかと思いますが、しっかり泣かせてもらいました。
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8話「かわらない人かわりゆく時、なので」
なんというか、名作です。佐藤順一さんの今までの作品と比べても最高傑作じゃないのかなと最近思う様になりました。もちろんARIAやカレイドスターも素晴らしい作品なのですが、たまゆらはなんというか本当に優しい作品です。
志保美りほさん、ほぼろさんとその先輩を通じて、夢と他人に対する期待、そして夢を介した人と人のつながりを描きます。りほさんの楓の心情を受け止めてなお、夢に対する自由を説く言葉に「行き先のない切符」を持ってくるところは構成としてのうまさとゆるがないメッセージを感じました。
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7話「竹灯りの約束、なので」
今週もなぜか、目から変な汁がいっぱい出てきたたまゆらです。亡き父と約束し、果たせなかった憧憬の道のぽってが新しい友達と来ることになります。その心をくみ取った、かおるを始めとする友人達の優しさが目に沁みます。
主要登場人物だけでなく、いろいろなキャラを使っての祭りの雰囲気を上手く盛り上げていく様、風景を交えながら、4人の祭りに対する、高揚した気分が伝わる素晴らしい演出でした。
そして、OVAの登場人物である、ぽって憧れの写真家、志保美りほや、マエストロの知り合い二人など、全員登場でした。
ぽっての為にくやしがるかおたん。EDに乗せてのぽっての台詞は、色々な人の優しい思いを感じられました。今回は特に素晴らしい回だったと思います。今回は、中盤の重要な回と思われ、佐藤順一さんが絵コンテ切ってますね。さすがに美しい絵でした。
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6話「それはいつかの日のこと、なので」「そしてある日のこと、なので」
珍しく、短編2本立て、麻音が口笛を吹くようになった経緯が語られます。相変わらず、こころにふんわりと優しさをもたらしてくれるアニメですね。引っ込み思案の麻音に、のりえという友達が出来たのはこの口笛で、いまでも4話で少し話がでたように、のりえは麻音にとっての一番の理解者であることが解ります。ちび4人組の出会いのエピソードも暖かな話でした。手を差し出すのりえの所で少し目から汁が出てきました。
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5話「ちひろちゃんがきてくれたよ!なので」
なんか、毎回毎回、心の琴線にふんわりと触れてくれるアニメです。こんな風に合いに来てくれる友達、そして迎えてくれる友達。だんだんと心を近づけていく友達の友達。今日は完全にちひろちゃんに感情移入してしまい、メルアドの所とかマスコットの所で、ぼろぼろと。こういう機会を作ってくれる、さよみお姉ちゃんは一番頼りになります。電車で行けよという突っ込みはしたくなりますがww
なんだか、今週も頑張ろうという気にさせてくれるアニメです。
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4話 「潮待ち島に聞こえる音、なので」麻音回
やばい、先週まで、かおたんだったのに、麻音ちゃんに乗り換えたくなってきた。マジかわいい。父と娘の話などあいかわらず涙腺をくすぐってくれますが、悲しいかな、リアルの中学生の娘とか口聞いてくれません。
本編以外にもいろいろな話題で持ちきりだった麻音回でした。
- 麻音の父母が、あたるとラムちゃんだった件
- 挿入歌が、OVA主題歌の「やさしさに包まれたなら」だった件
- そして歌ってるのがmarbleだった件
- 原画に儀武ゆう子のクレジットがあった件
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3話 「出現! たたかう女の子、なので」
のりえたん、いいお姉さんっぷりにちょっと惚れてしまいそうでした。ま、こうたんがいると井口井口してしまうのですがww
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2話「やさしい香りに包まれた日、なので」
てか、OPの時点でうるっときてしまうのは僕だけ?なぜだろう、本当になんでもない事なのに、なぜこれほど穏やかな気持ちとやさしい気持ちになるのでしょう。そして、何故鼻の奥がくすぐられてしまうのでしょうか?今日はテンション高い先生の話。うざさの裏側をさゆみお姉ちゃんが説明してくれます。
そしてEDはOVAのやつで、導入があまりにも卑怯じゃない?さゆみお姉ちゃんは反則です。あんなんされたら泣くよね。今日はおねえちゃん無双でした。
時系列的には、1話-OVA-2話でこれで最終回でもいいくらいのお話でした。
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1話「わたしのはじまりの町、なので」
期待を裏切らない心地よさと、じんわりと泣きたくなるお話。正直いって、眠くなる気持ちもありますが、このアニメはそれでイイと思います。僕はこのアニメに萌えやアクションや、ストーリー展開を期待することはありません。ただただ、なんの変哲もない日常が素晴らしいものと気付かせてくれるだけでいいです。
ネットを見ているとたまゆらってどんなアニメ?という問いに対しての答えの表現が面白かったので、上げておきます。(引用抜粋)
-地球版「ARIA」
-「異国迷路のクロアーゼ」国内編
-神様のいない「かみちゅ」
-魔女じゃない「宅急便」。でも猫はいるよ
-絵の代わりに写真の「スケッチブック」
-ねむくなる「けいおん!」
どれも言い得て妙だな~と。
以下ウンチク
ローライ35S;ぽっての使っているカメラです。74年、当時の技術の粋をあつめたコンパクトタイプのカメラである、ローライ35からカールツアイスレンズをテッサーから、ゾナーに変更し、3.5から2.8にF値を上げた明るいタイプ。機械式マニュアルカメラの傑作とも言えるかと。35ミリフルサイズにコンパクトなボディー。使い勝手の良さ、ドイツ光学の粋をあつめた、レンズ、露出計、シャッター。”つやのある’写真が撮れるカメラだそうです。シャッタースピード(鏡筒向かって左)や絞り(鏡筒向かって右)、ピントは距離で自分で調節するなど、現在のコンパクトカメラとは異なります。特徴的な、右手シャッター、左手のフィルム巻き上げなので、両手で構える事が多いと思います。ここらへんの描写もアニメで注目してみてください。
竹原;大林宣彦監督、原田知世主演の83年映画、「時をかける少女」。アニメ版「時をかける少女」を見たあとに、見直してみたのですが、、、、いや演技は下手だし、セリフは棒だし、演出は、、でしたが、絵は素晴らしい、ついでに原田知世はかわいい。竹原を舞台にした作品は、Wikiなどにも「たまゆら」のみ紹介されていますが、実は尾道三部作の一つに数えられるこの作品は、竹原市で撮影されたものがほとんどです。映画はあれですが、いろんな場所やシーン、たまゆらでも出てくると思います。
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視聴前レビュー
ハイクオリティのOVAで、話題になった、たまゆらがテレビシリーズで帰ってきました。OVAでの高いクォリティの絵、優しい日常。ちいさな喜び。佐藤順一さんらしさの結晶ともいえるのではないでしょうか?これがTVアニメでも再現できるか楽しみです。
ARIA、スケッチブック、たまゆらと、つづくあの何とも言えない、ハルフィルム独特の間と、少しだけの涙、退屈ではあるが安心してしてついつい見てしまうと思います。
ハルフィルムではなく、TYO名義、B型H系から約1年ぶりのテレビアニメです。原作・監督・構成はご存じ佐藤順一さん、上記三作の他、最近ではクロアーゼの構成をされています。この人がこれだけ関わっている時点である程度の成果は予想出来ますので、まず失敗はないでしょう。そして大して成功もしないでしょうww
OPにOVAと同じく、マーヤ/ユーミン、エンディングは大江千里さんがランカちゃんに提供するそうです。ここらへんにもすでに雰囲気作りが出来ているようです。
殺伐もしくはドタバタが多そうな秋の心の清涼剤となると楽しみにしています。
{/netabare}