おかき さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
理想都市に隠された本質
一見ユートピアな世界が、実はディストピアだった。
使い古された感はありますが、こういった世界観は非常に好みです。
好奇心旺盛な紫苑と矯正施設を抜け出したネズミを中心に何を起こしていくのか、
№6の全容も含め、続きがとても気になる導入でした。
中盤以降は気にも留めていなかったBL描写が加速。
物語上での必要性は微塵も感じられず、感情移入どころか少し不快な要素に。
台詞回しもちょっぴり独特で、変わった感性を持っているキャラが多いせいか、
色々な場面で唐突に感じることも多かったです。
そういったこともあってか、中盤以降は余計に中弛みを感じてしまいました。
それでも面白さが込み上げてきた終盤。
ワクワクしながら視聴したけど、何だか良く分からない超展開で幕を閉じました。
血清のことや研究のこと他、気になるところが謎だらけ。
すべての解決をエリウリアスに押し付けた…?
視聴直後に初めてwikiへ飛び、設定を読んでみて、脳内で膨らませ、想像する形で完結させました。
どこかで見逃したのか、説明不足なのかは解りませんが、何だかやるせません。
最後にとっても個人的なこと。
イヌカシを演じた真堂さんの声質&演技がとても新鮮でした。
性別不詳らしさが上手く表現されていたことよりも、
最近ではあまり聞けないボーイッシュな発声に新鮮味を感じたのかもしれません。
2011-夏