おかき さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
小さいながらも心が動かされます
舞台は19世紀後半のフランス・パリ。
奉公の為にやってきた日本人・湯音とその街に住む人々たちとの異文化コミュニケーションです。
放送前では活発な女の子を想像していたけど、大和撫子の文字にぴったりな女の子でした。
穏やかに流れる空気感から、世界名作劇場で放送されていても違和感ない印象で、
最後まで丁寧に描いてくれそうな印象を持ちました。結果、その通りになったと思います。
大きな山場は無いものの、小さいながらに心を動かされるドラマが描かれていきます。
人によっては退屈に感じてしまいそう。
そんな頃合で日本文化に興味津々で活発な新キャラが登場します。
それはアクセントとなり、華やかに彩ってくれました。
このアリスを演じたのが悠木さん。聴く度に声色が変わるので、興味が沸いてきました。
今後の演技力の向上と共に将来が楽しみになりました。
姉を演じた矢作さんの方も気になったし、個人的にクロワーゼの配役はハズレ無しでした。
そんな中、少しクロードが嫌な奴に映る人もいるかもしれません。
フランス人って警戒心が人一倍強いみたいで。
悪人が登場しないので、余計にそう感じるのかも。
そこには理由がしっかりあるので、納得のいくものでした。基本は良い人です。
『無理にデフォルメしなくても充分魅力的だったのに』
と、考えた事もありましたが、これもまたアリスと同じ様に良いアクセントとなりました。
連続視聴は眠くなってしまいそうですが、デザート感覚で観ると良いかなと。
パリの街並みや毎話変わる着物の柄にも注目です。
この時代は人身売買が盛んだったみたいなので、その辺がちょっと気になりました。
湯音の家は裕福っぽいので、その辺のことは心配ないのかな。
まだまだ未解決事件あるので、続編があれば嬉しいです。
2011-夏