やっぱり!!のり塩 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
おっタマ下駄!!人の純心を見事に磨きあげた作品★
■評価
テーマ性 :★★★★ 4.0
ダークファンタジー度:★★★★ 4.0
脚本・構成巧み度 :★★★★☆ 4.5
鬱展開・衝撃度 :★★★☆ 3.7
おススメ度 :★★★★☆ 4.1
■ストーリー
一人の中学生まどかはある日みた不思議な夢をきっかけに
なぞの生物Qベーと出会い魔法少女になる様に誘われる事となる。
そしてまどかと親友のさやかは現役の魔法少女の巴マミに
期間限定で魔法少女みならいとして行動をともにする事になるが
謎の少女暁美ほむらから魔法少女になるなと脅迫をうける。
戸惑う彼女達を尻目に運命は動き始める。
果たして魔法少女とは何なのか?彼女達は魔法少女になる事が
できるのか?
■感想
本作は何の知識も持たずに見たほうが楽しめます。
また私の感想はネタバレになりますので、まだ鑑賞が
終わっていない方は以下読まないで下さいまし。
{netabare}
一度鑑賞を始めると自制が利かなくなる作品ですね。
まず私レベルの人間が本作を見ると、警察にワイセツ物珍走罪か
何かで逮捕されるのではないかと疑念を抱かざるおえないラブリーな
キャラデザに恐れ入ってしまう。しかし、本作は美少女が悪の化身と
戦い勝利するといった単純な物語ではなく、不条理と葛藤から
生み出される希望とは何なのか?という命題を哲学的につきつめて
いく様な作風には驚かされます。
本作は『人の願い事(=人の純心)』というテーマを光と闇の話を
交錯させながらコンパクトにまとめあげた脚本と構成が一番の魅力に
なります。個人的な主観にはなりますが、まず本作で登場する少女達が
魔法少女になるための願い事の根源となる一つ一つの物語に、何とも
同情や共感を禁じえないほど胸締め付けられ、今にも道を踏外して
しまいそうな少女達の危うさが目を釘付けにしますね。
そして闇の話(鬱展開)と交錯していきますが、その内容が少女達の
願い事(=人の純心)をことごとく踏みにじり侮辱する不条理な展開に、
父性or兄性本能を刺激され我を忘れる事になります。
Q太郎(QB)のア本棚ぁぁぁ!!屁~国道!!
しかし、少女達自身が人の純心と同類語として考えると、
交錯する闇の話(鬱展開)は最後のまどかの願い事である
『負の根源を永遠に断つ』という究極ともいえる『人の純心』に
磨き上げるための伏線であったと考えれば我を忘れた甲斐も
あったと考えます^^;
またあの最終話を嬉悲しいと捉えるか、悲嬉しいと捉えるかの
微妙な後味の残し方も賛否両論あるかもしれませんが、お見事な
ものだったと感じます。
きっと友人とこの後味について語り合っても楽しいでしょう。
総じて、自分だったらQBに『100個の願いごとを叶えてくれる神様を
用意しておくれ』と願ってしまう純度100%の末期型中二病患者の自分
でも純心というものを思い出させてくれる作品でした。
まだまだ本作について理解が足りないので復習が必須ですが
続編の映画版も是非今後挑戦したいと思います。
{/netabare}
ご拝読有り難うございました。