やっぱり!!のり塩 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
麗しきキャラ&艦体萌え作品☆
■評価
テーマ性 :★★★ 3.0
キャラ萌え度 :★★★★ 4.0
艦体戦燃え度 :★★★★ 4.0
Full CG完成度 :★★★★ 4.0
おススメ度 :★★★★ 3.8
■ストーリー
近未来、謎に包まれた霧の艦体によって人類は海上・航空・
衛星の航路および通信網を遮断され、各国は大陸内に封鎖されていた。
そんな中、霧である潜水艦『イ401』を従えた唯一の人間である
千早群像だけが霧の艦体に抵抗し孤軍奮闘していた。
そして霧の艦体は戦艦にメンタルモデルという擬似人格を与えることで
千早群像およびイ401に対抗するが事態は思わぬ方向に進むのであった。
果たして千早群像そしてイ401のメンタルモデルであるイオナは
どう闘うのか?人類の運命はどうなってしまうのか?
■感想
本作は艦体戦ベースのFull CGアクションと
キャラ達(メンタルモデル)が互いや人への理解を
深めていくプロセスを楽しむ作品です。
本作は重要なテーマやメッセージ性はないと思いますが
あげるなら『相互の理解』というテーマになると思います。
機械にとってはプログラム(命令)を実行する事こそが
至上主義であり、そもそも人間という存在さえ理解しえないと
思いますが、そんな機械がメンタルモデルという擬似人格を
もつ事で、プログラムの範疇を超えた行動ができる人間の
必要性に気付くまでのプロセスが描かれている事が非常に
興味深い内容です。
この議論や争いを重ねる事で互いの存在を手探りで
理解していく事は人間世界にもありえる事なので楽しめます。
まさしくアニコレもサムネ(メンタルモデル)とプロフィしか
ないのにメッセージやレビューを読み重ねる事で、その方の
趣味趣向、意思を垣間見れる事が楽しいのと似た事だと思います。
そしてFull CGの艦体戦は本作一番の見所でしょう。
戦艦や潜水艦には疎いですが、旧横須賀基地の旗戦艦:三笠が
出てきたときは個人的には感動の極みでした。日露戦争時に
バルチック艦体を破り日本を守ってくれた旗艦を少しでも
登場させてくれた事に感謝です。
またストーリーに大きな進展はみられない事、霧が何者か?
そもそもメンタルモデルをもつ事で意思が芽生えてしまう事は
必然であるのに、人を否定する霧が何故兵器にメンタルモデルを
与えたのか疑問に感じてしまう所は少し残念な所です。
とは言っても個人的にはアクションもキャラも引き立っている
良作だと思います。もし二期があれば是非視聴したいと思います。
ご拝読有り難うございました。