退会済のユーザー さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態：観終わった
演出を気にしなければ
原作は美少女ゲームらしいです。
淡い感動物です。
1期と2期と雰囲気が少し違いました。
キルミーベイベーの山川吉樹さんが監督を務めた作品で、可愛らしく動くキャラクターが特徴的なアニメです。
長たらしい1期は視聴者に徹底的にほのぼのした世界だということを分からせるためにあるもので、
2期からそれが幻想であったかのように急展開が訪れます。
この作品は『Refrain』のために1期が存在するようなもので、
1期は壮大な布石だと考えてください。
なので、『Refrain』込みの評価になります。
ただ残念なことにkeyの作風は詩的な雰囲気なのに、
それを全く演出できていなかった事が少し痛いです。
感動できる展開ということは変わりないのですが、
もう一味あればもっと美味しかったのに、と感じます。
テーマは『友情』
といっても、私たちが思っている友情よりも
もっと熱くて、ここまでするかっというくらい愛情に溢れています。
■1期の評価
ストーリー的には全く問題ないと感じたのですが、演出が少し雑なような気がしました。
というのも、
話だけで聞けば感動できそうなシーンなのに間の取り方が下手で感動半減しているところがあるからです。
尺が短いせいかもしれませんが、少し間が短いなっと感じるシーンがいくつかありました。
また主人公が声に感情が篭ってなさすぎて、こちらに感情が伝わってこないところもあります。
私は感動してしましたが、『AIR』や『CLANNAD』の比ではなく、少し淡すぎました。
『リトルバスターズ』は『Refrain』が一番の魅力なのは知っています。
現に私は『Refrain』で涙を堪えきれませんでしたし、とても素晴らしいストーリーだと思いました。
しかし、Refrainまで視聴者を引き付けるなら、
一期目からも幻想的な演出などを使い、感動出来るストーリーに仕上げる必要があったのです。
もうちょっとだけ工夫して欲しかったかなっという印象です。
折角、良い材料が揃っているのですから、もっと上手く調理して欲しいものです。
■2期の評価
ストーリー的には素晴らしいです。
特に11話が素晴らしく、{netabare} 今までキャラクターがどういう風に日常を過ごしてきたかが明らかになります。{/netabare}
最終話。
ここがかなり評価が分かれるところなんですが、
{netabare}
BADENDの方が良かったという声が大きいですが、
別にBADENDの方が感動できる可能性が高いというわけではありません。
HAPPYENDでも感動できる可能性はあります。
問題はHAPPYENDにするなら感情を高ぶらせるような演出が必要だということです。
惜しくもアニメーションが会社がJCだったために、『CLANNAD』のような京アニの感情を動かす演出が出来ませんでした。
そのため、ストーリーの展開のみで視聴者の心を動かさなければならなかったために、
少し感動が半減してしまったのです。
{/netabare}
また少し説明臭かったシーンもあります。
それでも11話はストーリーの展開と声優の演技だけで、涙がぼろぼろ溢れるくらい感動しました。
最終話もJCスタッフの実力ならばこれくらいの演出が限界なのでしょう。
1期よりは演出が上手くなっていて、感動できるシーンでは演出のチープさはあまり目立たなくなっています。
そういった意味では成長が見られて最終話以外は素晴らしいなぁと思いました。
■総評
CLANNADと比べなければ演出方法はあまり目立たない気もします。
ということで、CLANNADと比べなければまぁまぁ良作のような気もします。
しかし、他のkey作品と比べれると、
少し演出不足だった感が否めなかったような気もします
評価が分かれている理由として、
ストーリーは感動出来るのですが、
演出がついてきてないところもあるので、
高く評価している人は展開だけで感動できる人
低く評価している人はCLANNADやAIRの演出方法と比べてしまっている人
またkey作品そのものが合わない人
大体こんな感じに予想できます。
私は中間で、
まるで詩のように美しいストーリーは好きなんですけど、
演出はあんまり好きじゃなかったという感じですかね。。
制作があの原作改変で悪名が高いJCだったことを考えれば
大分、頑張った方ではないのでしょうか？
演出がチープなだけで、ストーリーの改変はあまり見られません。
作画も京アニと比べばければ綺麗な方ですし、あぁ頑張ったんだなぁ、という感じはします。
京アニが手がけたkey作品と比べなければ観れる作品なのではないかと。
