ローズ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
凪=穏やかな海
海の中の学校が廃校になった為、陸上の学校へ転入してきた先島光(さきしま ひかり)、向井戸まなか(むかいど まなか)、伊佐木要(いさき かなめ)、比良平ちさき(ひらだいら ちさき)の仲良し4人組。
地上の学校で出会った木原紡(きはら つむぐ)を含めた青春恋愛作品。
ストーリーは2つに分かれています。
1~13話が1部だとすると14~26話が2部。
1部と2部の間には5年の時間が経過しているので分ける事ができます。
ただし、海に住んでいる光達は冬眠していたので、姿格好は1部のまま変わりません。
陸に住んでいる人物が歳を取り大人に近づいている事に始めは驚きましたが、
その点は、あまり気にしなくていいでしょう。
「片想い」というのは、いつの時代にもあるもの。
もしも本作品の最初に相関図を書いてみたら一方通行の好意が多い気がします。
誰かを好きになるという事は当たり前。
障害を乗り越える時に「愛」になるのではないでしょうか。
そういう意味では、光の姉・あかりの位置づけが始めは恋人だったのが、
数年後には結婚しているという事で大人の雰囲気を醸し出しています。
作中の どのキャラを応援するかで作品の印象が変わると思います。
特に まなか と ちさき の微妙な恋愛感情が上手に表現されていて、誰に肩入れするかによって作品の感想が変わるのではないでしょうか。
1部では小学生だった潮留美海(しおどめ みうな)と久沼さゆ(ひさぬま さゆ)も2部では意中の人がハッキリと分かり、恋愛関係に絡んできます。
どちらかというと、美海のほうが重要人物になるのでしょうか。
2部では、まなか・ちさき・美海の恋愛感情が分かると本作品の理解がしやすいです。
それにしても、子供が大人に成長するスピードは早いですね^^
綺麗な作画と良質なストーリー。
2クール全26話ありますが、全然長いとは思わなかったです。
登場人物は海と陸に人が分けられますが、丁寧に人間や心情を描いています。
良い恋愛青春群像劇だった、という印象を見た人に与える作品でした。