ラスコーリニコフ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
とらドラ!があにこれで高順位な理由について
とらドラ!という名称からはトラトラトラ、真珠湾攻撃時の電信の
方ではなくて、「トラトラトラ 恋は一途~」のMAXの歌の方が先に
思い浮かぶ世代な訳ですが、
再視聴しながら、あにこれで高順位な理由についてを考えてみよう
と思います。
総合ランキグで2位の他に、成分タグランキングの
第1位「学園」アニメランキング
第3位「ラブコメ」アニメランキング
第5位「恋愛」アニメランキング
第9位「ツンデレ」アニメランキング
で1位。幾千のアニメ作品がある中で、とんでもない高評価です。
検索 アニメ「とらドラ!」ってどこが面白いの?
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1:初めにいっておくとアンチスレではない
単純に何故評価が高いのか疑問であるため
ファンの感想を聞きたくてスレをたててみた。
内容はよくあるラブコメだし、演出も凡。
展開もキャラも目新しいものではないし
高度な伏線があるわけでもない
作画も並みだと思うのだが
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このレビューもそういったスタンス。攻殻よりはとらドラ!が1位の
方が新規で来る人にとっては良い環境な気がしていますし、順位
が高い事が気に食わない訳ではない、ただ疑問なだけ。
ちなみに、攻殻の方は「出来れば下がって欲しい」と思っています。
◆とらドラ!高評価の歴史は長い
攻殻が1位になったのはつい最近の事ですが、とらドラは2011年の夏、
自分があにこれに来た時には既に1位になっていました。
そもそもの発端は何なのかを調べる為に、最初のレビューまで遡って
みる事に。過去に自分が書いたレビューは77番目のページの上から
2番目で発見。
一度書き直したものなので、最初に書いたのは更に前なはず。それが
残ってたとしたら、多分80番目のページくらい。
過去に自分が付けた評価
物語:4.5 作画:4.5 声優:5.0 音楽:5.0 キャラ:5.0
かなりの高評価を付けている。原因は当時とらドラが1位だった影響
を受けたのと、あまり他の作品に評価を付けていなかった時に付けた
為に、評価が甘くなってしまった、という事。
とらドラ!はあにこれで目立つ位置にいくつもあり、取っ付き易そうな
為に、最初の頃にレビューを書く人が多いと思うし、おそらくその事が
高評価の原因の1つ。
◆あにこれ最古のとらドラ!のレビューは?
とらドラ!の最初のレビューは94ページ目、2010.08.22 21:54
そこから一気に2010.10.17に飛ぶ。2010.10.28 ⇒ 2010.11.13 ⇒
2010.11.17 ⇒ 2010.11.24 ⇒ 2010.12.07 ・・・
93~92ページ目で既に作品を否定しにくい空気、低評価を付け難い
空気になっており、1~3行の何の中身もないレビューが並ぶ。
たまたま評価が重なって、そして「自分の下の4~5つ位のレビューの
真似を~」的に始まったのでしょう。
「前ならえ」に代表されるように、我々は「前の人の真似をしろ!」と
教育されて来たので、それは仕方がない。
真似をする人の数が増えれば増える程、その流れに抗いにくくなる。
そんな中、
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評価が高すぎ
どちらかと言えば、視聴者数が多くて高得点を得ている感がある。
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裸の王様に出て来る子供のよーなレビューを書いた人がいたものの、
効果は出ていない。
88ページ目、こ○ろう さんのレビュー発見
87ページ目、じ○ー さんのレビュー発見
86ページ目、ようやくレビューっぽいもの、文章に一定の質と量がある
「時間をかけ、考えて書いてそうなもの」が見つかる。
82ページ目くらいから、現在でも活動している著名なレビュアーの
レビューが出て来る。
◆レビューの練習用作品的な側面がある
レビュー慣れする一番最初の段階、
「作品を見て、人のレビューの真似をして書く、評価する」
これはどうしても必要になる、普通はやったことが無いんだから。
その役割はどうでも良い作品が負うべきで、現在2位のとらドラ!
(総合得点93.8)か3位のCLANNAD AF(総合得点93.7)のどちら
かが良いものの、
後者の場合だと現在18位のCLANNADから見たくなるだろうし・・、
やはりとらドラ!には今後も頑張ってもらわないといけない。
・・よし、じゃあALL5にしておこう。今普通に評価するとしたら、
物語:4.0 作画:4.0 声優:4.0 音楽:3.5 キャラ:4.5
こんなもんかな。
今季(2013年秋)の作品と比較するとアウトブレイク・カンパニー
くらい、結構面白いけど特に褒める点は無い、一生見なくても良い、
くぎゅううう、そんな作品。
・人間は一度自分で高評価を付けたものを低評価しにくい
なんとなくは分かると思いますが、人は一度決定したり、ある立場を
取ってしまうと、それを覆したくなくなる、一貫性を持たせたくなる。
単に「レビューを書き直すのが面倒」という人も多いと思いますが、
たとえ書き直す事になっても、最初に自分が付けた評価はどうしても
引きずってしまう。
だから評価は中々下がらない。レビューという他人の目に触れるもの
でそれをやってしまえば、なおさら。
◆作品に対して思う事(やや否定的な話、ネタバレ含みます)
{netabare}
・主人公の設定
怖がられたりモテる要素が無いのに、話の都合で逆になる。元凶は
多分エヴァのシンジ君、何も必要とされる要素が無いのに話の都合
で、、の亜種。この系統ははがないの彼が色濃く継いでいるよーな。
とらドラ!にはリアリティがある・・とか、そんな話をしてる人がたまに
いますが、、、なんでもないです。
・ストーリー
二度と見る気が起きない典型。最後までバカをやり続けるラブコメ
は好きだけど、シリアスに発展するのはどーにも。
とらドラ!のラストは特にひどい。何も上手くまとまってないのに、
まとめました、感動してね☆ な。・・( ゚д゚)?
あの先がどうなるのかと言えば、
検索 ママレードボーイの続編、相関図が複雑すぎ
・コメディ部分
中々面白いものの、ムラがある。たまに腹筋に到達する程笑えたり、
異常に寒かったり。
・人間関係
個人的にドロドロなものは「ドロドロなまま表現された方がまだマシ」
でして、人間関係から考えると「誠死ね」で有名な School Days の
ラスト的な事が起きても、実は全く不思議ではない。
性的な事のみ特殊な行為、責任取れや~!的に扱われるのは、現在
の日本、というか先進国の事情からするとかなり不気味な事で、アニメ
作品だと中々例が思い浮かばないですが、たとえば
検索 抱きたいカンケイ
2011年のアメリカ映画、内容はセフレ→恋愛に発展するというもの。
検索すると「ふとしたきっかけで体のカンケイを持ってしまう男女の
現代的な恋愛模様を描く」とか書いてあるレビューがある。
つまり大抵の事は表現次第で綺麗にも汚くもなるという話なのですが、
登場人物の感情が~という風に動いたから、それは良い事だよね!と。
それは絶対におかしい。でもそういう風に見えてしまう。
・皆笑顔で終わったから良いよね!気持ちの問題だよね!
結果、話が何の教訓にもなっていない。絶対という訳では無いですが、
あの後の2人を待っているのは、どんな人生なのか。
あの先に明るい未来、幸せを想像できるのであれば、それはある意味
幸せな事なのかも。
{/netabare}