こたろう さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
この街のやさしさがたくさんの人の胸に届きますように・・・
SFでありファンタジーであり日常でもある超癒しアニメ、第2期です。
今回は2クールということで、たっぷり尺を取って、この世界の「素敵」を掘り下げまくっています。
やってる事はホント大したことないんですが、それを徹底的に優しいもの、美しいもの、キラキラしたものに昇華させているのは本作ならでは。
ちょっと比較する対象が思いつかないぐらい、ARIAは”ARIAワールド”を確立しています。
自分のガラじゃない!
ガラじゃないのはわかっているんですが、不覚にも、この作品を見ているときは眼を細めて微笑んで見ているのが、はっきりと自覚できます。
いい歳した男がキモチワリィとは思いますがw、ついそうなるのがARIAの恐ろしいところ。
恥ずかしいセリフも、とことんお人好しの善人どもも、全然嫌味に感じない世界を創り上げてしまっていることに感心します。いや、ほんとに。
気象をコントロールし重力を制御して惑星改造してしまうぐらいの未来世界のはずなのに、人々はあえて不便さを享受して支えあって生きているのを見て癒されるのは、懐古思想というより、今この現代の幸福が遠い未来でも続いているんだという安心感を与えるからなんでしょう。
なんやかんやで、日本は平和な証拠ですね。
今回は街の色々なものにもスポットが当たります。
私が特に好きなのは職業を扱った話。
郵便屋さんであったりガラズ職人さんであったりカフェのオーナーであったり、また、ゴンドラそのものであったり。
それぞれの”プロ”が誇りを持って、街を構成しているんだというのが見事に表現されていて、泣くような話でもないのに感動してウルッときちゃいます。
ほんと、こんなのガラじゃないのに・・・・
ところで。
藍華ちゃんの可愛さが尋常じゃなかったですね、この2期は。
もうね、それだけでも本作は見る価値アリw
ともかく、癒しアニメの真髄を味わいたい方、オススメですので是非ごらんください。