ぼんそり さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:今観てる
サブカルっぽい?いやいや激熱ですから!4話まで見て!
ピンポンといえば10年くらい前に放映された実写映画を思い出す。あの映画はとても話題になったし、見たときは子供ながらに心に残る何かがある素晴らしい出来だった。でも、今再度アニメ化することになって、率直な感想は「今更!」というものだった。アニメ→実写映画ってメディアミックスならわかるけど、実写映画→アニメというのは。スケールダウンという感じでどうしても物足りないものになると感じたからだ。映画の出来の良さもあって、すでにハードルが高い。湯浅監督(「ケモノヅメ」しか見てないけど)の独特な作画も相まって、これは奇をてらいすぎたアニメ「悪の華」(好きな方には申し訳ありません)の二の舞になるのではないかと勝手に思っていた。とはいえ、この機に傑作と名高い原作を読んでみると素晴らしい内容で最後の展開にうるっと。なんだかんだいってアニメへの期待は高まっていた
と、だらだら長くなってしまった。読んでもらってる方はすいません。本題の感想に入ります。
まず、ストーリーは、基本的には原作をしっかりと押さえている、新キャラや少々足りないセリフや設定を付け足したりはしているが、そのどれもが原作の世界に綺麗に溶け込み全く違和感がなく、さっぱりとした原作にまさに色取りを与えている。内容は卓球を通じた、高校生たちの挫折と葛藤を細かに描いている。才能に胡坐をかいて、努力してなかった主人公ペコは、チャイナやドラゴンといった猛者にやられ、さらには幼馴染であるアクマとスマイルにも差を空けられ、一時は自暴自棄になるが、やがては現実と向き合いまた立ち向かっていく過程を描いている。
特に好きなシーンとして4話のチャイナのドラゴン戦後の場面、同じく大会後のペコが涙を流す場面だ。人間一生懸命に頑張っても勝ちばかりではいられない、負けたときその現実にどう向き合うか、そしてその後どうするのかと、考えさせられた。また6話のアクマがペコを鼓舞する場面には、時分を照らし合わせて、殴られるような気持ちだった。
これから終幕に向かうが名シーンの連続であること、間違え無し!楽しみ
作画は、原作を丁寧に表現していて、綺麗に色を塗っていてとても好印象だった。「ケモノヅメ」の湯浅監督の独特の作画だが、これが見事に原作を表現していた。湯浅監督は「ケモノヅメ」からグロテスクなイメージだったが、この「ピンポン」は青や白を基調とした綺麗な作画で構図もわかりやすく、見ているだけでリラックスできる。作品によって作風をがらりと変えることができる監督なんだと知った。背景などもベリーグッド!手抜きがない
声優もところどころ熱演が光る。特にスマイルとアクマ!
音楽は、最高だった。op「唯一人」(爆弾ジョニー)ed「僕らについて」(メレンゲ)もすごい好きだし、BGMもあんまり主張しないが、物語の大事なとこで盛り上げてくれる。6話のウェンガの歌も良かった。
なんというかもう色々書いたけど、一言でいうと、傑作!これにつきる
最後まで読んでくれた方はありがとうございます。アニメに感動して駄文をだらだら書いてしまいました すいません
BLUE-RAY買いたいね