ヒロトシ さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
毎日が宝石だった
田舎を舞台にした作品は卑怯だと思う。
その単語だけでちょっと魅力を感じるのは自分だけだろうか。
期しくものんのんびより放映中に「ぼくのなつやすみ」シリーズを個人的に全制覇するキャンペーンを勝手に行っていた為、田舎を舞台に登場人物がひたすら日常生活を楽しみ季節毎のイベントに勤しむ姿は想像以上に眩しく映った。
田舎ののどかな風景。今を全力で楽しむ子供達のあどけない笑顔。迷惑に思いつつも、通り過ぎてしまった思い出が再び紡がれているのを静かに見守る大人達。物語が子供達の視点のみで完結しているのではなく、大人達の視点も多少なりとも関与している所もこの作品の魅力の1つかもしれない。
そのような面も含め(おっさん殺しのこまちゃんと蛍ちゃんの仲睦まじさっぷりさも併せ)非常に完成度の高い日常アニメだと実感するのにそう時間はかからなかった。叶うのであればモニターの中に飛び込みたいと憧憬を抱かせるぐらい。
主役らしい主役は特に設定されてないと思うが、独特な物言いのれんげの存在感は作中でも屈指。年齢の割には少し冷めている雰囲気に見える彼女が時折のぞかせる年相応の表現力は、普段の姿と装いが違うギャップのせいでより強い印象を持った。
よつばと!のよつばとタイプが違うだけで、れんげは表に出さずとも1日1日を新しい体験として彼女なりに楽しんでいるのかもしれないとアニメを見ているうちにそう思えるようになっていき、登場人物の中ではれんげが一番のお気に入りのキャラクターとなっていた。
それだけにれんげが珍しく自分の感情の洪水を押し留められなかった、ひと夏の出会いと別れのエピソードは非常に心に残っている。
このレビュー書いてたらまたれんげ達に会いたくなってきましたわ。
ここまで来ると最早好きを通り越して中毒ですな。
無理してBD買えば良かった。
ちなみにタイトルはぼくなつのキャッチフレーズのパクリという。