スカイオーダー さんの感想・評価
1.8
物語 : 1.5
作画 : 2.0
声優 : 2.0
音楽 : 1.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
これはFFではない。KINGSGLAIVEの発表でCGの存在価値も皆無
ファイナルファンタジーという大作ゲームの名を借りた全くの別物という印象しかなかった。
というのもFFらしい幻想的な世界観でなければ、クリスタルや召喚獣、チョコボが出ることもなく、かといってFF関連の楽曲が流れたりFF用語が出るかと言えばそうでもなく、何一つあの大作RPGファイナルファンタジーの要素が欠片(シドという人物が出るくらい)しかない。
当然作画もFFらしさが微塵にも感じられず、映像もせっかくのFF映画なのに実写ではなくCGにすべて委ねてしまうし、かと言って実写では再現できないド派手なアクションがあるかと言えば全くの皆無で、CGの長所すら活かせてない。
別にCGを観たくて映画館に行くのではなくてFFを観たくて映画館に行くのにね……。
この映画の大失敗を期に、FFの生みの親である坂口博信さんが退社し、歯車が狂う様にFF暗黒時代の始まりとなってしまった。
余談ではあるが、某テレビ局のFF13発売のニュースが放送されたときに流れたBGMが、13の主題歌でもFFメインテーマでもなく、まさかのこの作品の主題歌…。FFファンからすると完全な選曲ミス…。
それどころかこの映画の大失敗が原因で、同じ時期に放映されていたアニメFF:Uの打ち切りが余儀なくされ、映画を視聴していない人やFF:Uの評価にまで二次被害が出てしまっている。
2016年現在では、同じFFのフルCG映画として「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」が発表され、CG技術も天と地の差がある位リアルになり、ますますこの映画最大の売りであるCGの存在価値が皆無になってきた。