noira さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
日常×ミステリー=氷菓
省エネ主義をモットーとする、やる気の薄い主人公と、
それを取り巻く古典部のメンバーが日常の謎を解き明かしてゆく物語。
メインとなる登場人物は以下の4名です。
基本的に謎解きを行うのは、気だるそうな、面倒くさがりな主人公「折木 奉太郎」です。
何事にも淡白な態度だけども、やる気を出せばできる子という、個人的に大好きなキャラです(笑)
{netabare}
人が悲しみそうな時には、喜べるように画策をし、
人が傷付きそうな時には、真実よりも嘘を選ぶ。
そういった人間味溢れるところもとても好印象でした。
{/netabare}
「わたし、気になります」を口癖にするヒロイン「千反田 える」。
清楚な容姿と物腰柔らかな態度、学業も優秀と言う完璧なお嬢様。
好奇心旺盛な故に謎の引き金は「える」であることが多い気がします。
{netabare}
物語序盤で表現された髪の毛が絡み付くような独特な描写。
虜になる、心を掴まれるいったことを表していると思うのですが、
綺麗な映像で、この描写で私自身が本作に心を鷲掴みにされてしまいました。
序盤以降に無かったのがとても残念だと思っていましたが、
主人公はこの時点で魅了されてしまったため、以降には不要だったとか…?
{/netabare}
データベースを自称する主人公の友人「福部 里志」。
幅広い知識で「データベースは結論を出せない」が口癖。
口癖を最初に聞いた時は、面白い、良いね、といった好印象だったのですが、
何度も聞いているうちに若干飽きてきて、逆に少しウザイ印象に変わってしまいました。
なんかね、キャラ作りしてる中二のような、なんか、うーん、な感じでした。
キャラとしては面白い性格で、内面にいろいろ持ってそうで、見ていて楽しく私は結構好きでした。
里志に好意を寄せる腐れ縁「伊原 摩耶花」。
友達にいたら良い子なんだとは思いますが、ごめんなさい。あまり特筆すべきことのない無難なキャラといった印象です。
特徴的な3人の緩衝材と言うか、いないと困るけど、そこまで目立たないキャラといったところでしょうか。
日常の謎を解き明かすミステリー作品ということで、派手な表現や目立つ設定はありませんが、キャラは魅力的で、綺麗な映像、映える演出、そして問題となる謎も割と本格的です。
あくまで日常の謎が対象なので、殺人事件等の大業な犯罪を扱ったりはしません。
しかし、そこが良い!
本格ミステリー好きには物足りないかもしれませんが、それ以外の方にとっては、見ていて気持ちの良い、腑に落ちる謎解きが楽しめると思います。
又、学園モノの醍醐味でもある登場人物達の成長、変化といった楽しみ方もできます。
他の方の評判通り、見て損は無い作品だと思います。
まだまだ見ていたい作品、終わってしまうことが残念だと思える、
そんな名作だと言っても過言ではないと感じました。
是非視聴して欲しいです。オススメです。