ゼルミナ さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
静かに、たゆたう様に交わされる「幻想の戦争」
2020再鑑。もう何度見たことか…(当方押井信者。)
The Movie1にあった「特車二課側」(言わば「若者側」)のラインをばっさりと切り落とし、テーマを深掘りした傑作。
良く言われることだが「パトレイバーでやる意味は?」と言われると困るしかない(笑) まあ、色々とあったんだろう(爆)
真面目に答えるなら、南雲と後藤という出色なキャラクターがいるから、という事になると思う。
The Movie1はもちろん、パトレイバー全編で繰り返し語られた二人の結びつきと、相違点が本作にも大きく影を落としているのだから。
本作は「初見からビール片手に楽しめる」作品では無いと思うが、存分に自分を揺さぶられ、また様々な思考の端緒になる素晴らしい作品だと思う。
正座はしなくて良いけど(笑)、集中して見て欲しい逸品です。
―と、ぶち上げてはみたものの、個人的には、叙情的というか、いっそ詩的と言っていい名シーンが数多くあり、ぼんやりそれを見てるだけでも楽しいんだが、どうじゃろ?(笑)
ラストの「手」のシーンとか、「きゃあ~♪」と黄色い声を上げてしまうわ。
あと、自衛隊がカッコイイぞ。戦わないけど(笑)