Dr.コトォ さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
今放送しても名作になると言い切れる
不遇な思春期の少女であるまりんと、人ならざる生物兵器との絆を描いたのが本作品。
親無しであり生活に困窮しながらも近所の人に支えられながら、
学校でのイジメにも負けずに立ち向かっていく。
そんな時に出会ったのが、共に世界の命運を握る事になる生体兵器メラン。
こう書くとまるでジブリ作品の女主人公のようですが、
彼女はそこまで心の強い主人公ではないと思われます。
コミカルな描写に助けられはするものの、何度も何度も心が折れます。
そんなまりんを、メランは人間の心がよく分からないながらもなんとかして助けようとします。
世界が滅亡の危機に瀕する中、見てるこっちも心が折れそうになるくらい
二人には多くの試練が降りかかってきます。
二人の繋がりは不器用でちぐはぐですが、それでも二人のお互いへの思いは
度重なる苦難の中で少しずつ成長していきます。
最終回は、個人的には今まで見たアニメの中で5本の指に入るくらい感動しました。
このアニメ、一つの作品として完成度が非常に高いんですね。
日常回や戦闘回など色々ありますが、
キャラのコメディチックな描写や言葉の言い間違いさえも物語のキーとして
役割を持たせる事ができている。
登場人物の心を本当に大切にしながら物語が進んでいくのが素晴らしい。
最後まで見て良かったとここまで思える作品にはなかなか出会えるものじゃないですね。
忘れられない作品です。
地上波で放送しなかったため知名度が低いですが、
機会があったらぜひ視聴してほしい作品の一つです。
2015.12.6追記
BDBOX発売おめでとうございます。
なんかバンダイチャンネルでも配信してるみたいですね。
嬉しいです。