ほったっる さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
圧倒的作画。評判は聞いていたが・・・
新海誠さんの代表作の短編アニメ。桜花抄、コスモナウト、秒速5センチメートルの三部からなる一連のストーリー。
ストーリーとしては一人の男性の心情を中学生から大人になるまで描く恋物語です。
まずいきなり視界に入ってくる圧倒的画力。
果たして軽トラがあそこまで美しく見えたことがあっただろうか。
(むしろあの軽トラてかりすぎな勢い)
なんとない街並みや夜景、電車の風景、校舎に注ぎ込む夕焼け。
ここまで綺麗な画は見たことがありませんでした。
音楽についても卑怯なほど作画の綺麗さとシナジーを生み出しております。
特にラストのまさよしは本当に良いタイミングで入ってきたと思います。
さて肝心のお話。
噂にはいろいろと聞いておりました。
{netabare}鬱だとか、主人公クズだとか、ヒロインなんだよそれとか {/netabare}
でもその噂のどれもが私の感想には当てはまりません。
正直、「そっか」という感じの感想でした。ただそれだけでした。
主人公の振る舞いや、ヒロインの心情などどれもが部分的に同感でき、話の展開としては普通なのだと。(まぁこの手のアニメに超展開を求めるほどの鬼畜ではありませんが)
もちろん部分的に同感できるのであって全てに同感できるのではありません。
{netabare}主人公がいつまで経っても明里のことを忘れられなかったり、(最後は前向きになれたのだろうが)澄田が最後の最後で手を引いてしまったりと、なんで?と思う部分はありました。 {/netabare}
上記のように思ってしまった時点で、私の今までの恋愛経験は{netabare}19時の待ち合わせで、23時過ぎても相手が待ってくれるような{/netabare}熱をもったものではなかったと思わざるをえません。
ただ、それで良いと思います。 {netabare}というか、これアニメだから。{/netabare}←※注意:禁句です
私も青春時代には、(先輩方が大学を含めるのなら現在進行形ですが)それなりのことがあり、それなりの考えをもって紆余曲折してきました。
しかし、酒も飲めるようになった年頃には、あの時は青かったなとなるだけです。(彼らもなってはいるようですが)
そのような話について、{netabare} 「BAD ENDだー」とか「鬱になるー」とかっていうのはお門違いだと思います。そのようなことを思う方々は過去に秒速みたいな熱い熱い恋愛体験をしてしまった方か、あるいは恋愛経験に疎く、恋愛というものに高い理想像を抱いてしまっている人なのではないでしょうか。 {/netabare}←※注意:禁句と言うか、もはや一部気分を害するような発言を含みます。
いろいろと人を怒らせそうな禁句ばかり言ってる気がしますが、一人の男として主人公の人生を見ていくと、君はそういう決断をしたんだとくらいにしか思えません。
もちろん主人公の抱えた不安については一部同感できるところはありますが、 {netabare}だからと言って彼をクズだと思ったり、可愛そうだと思ったりは全くしません。{/netabare}いくつもの分岐とも言える場面で彼が選んだ道がそうだったのだから。
まぁやっぱり・・・
高収入IT企業から内定もらってるけど、行くのやめよ笑
澄田ちゃんこそ至高
{netabare} 最後の飛行機つらすぎるっ・・・{/netabare}