月夜の猫 さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
演出と構成が??作画が・・・
2008年原作者の相田裕本人が脚本を担当、制作アートランド。
冒頭の数分を視ても・・少々やばそうです・・
制作会社が変わり監督も変わったせいか?演出などかなり違う。
キャラデザも変更・・色彩もかなり明るめで・・声優も変更・・
内容的には2期・・メインの登場人物も1期からのスライドも多い
のだけど・・・完全に別アニメのようです・・
多少面影があるものの・・そこはかとなく萌え特化のアニメ風。
ヘンリエッタの声優は・・実績も実力もない感じでがっかり。
1期は拙い声優さんも その拙さがキャラにあっていたりで結構
良い感じだったんだけど、その他もキャラ設定も1期とは明らかに
変わったと感じる人物も多い・・残念・・
第1期から時間が経過しているため、スタッフおよび担当声優は
一新されている。(wiki)とあるが・・ 南里侑香等現役で・・
最新では「かのフラ」にもでてたり・・単に予算とか制作会社の
都合だとかかな・・シリーズ物で4年以上経過とか普通にあるし。
内容的に人物が声優変えるほど年月が過ぎたわけでもないので・・
演出も濃い目(1期に対して)でキザな台詞や言い回しが多く厨二
アニメと似た感じの傾向でキャラの個性も濃く強調されてる感じ。
台詞のひとつひとつに感情が濃くメリハリの強い口調になってる。
1期にはなかった 義体の少女以外の 殺し屋の少年ピノッキオ
と トリエラを主軸に義体少女周辺のエピソードが多い感じ。
原作者が脚本を書いたそうですが・・原作回帰?解釈の違いなど
原作者の意向に沿う様に修正したのだろうか・・逆に残念・・
原作未読で 実態は不明ですが1期の雰囲気がすきだったので。
OP/EDも切ない恋物語風?悪くは感じないけど 如何にも美少女
ものという感じで・・少し重みが足りないように感じた。
BGMなどの使い方や選曲はそれ程違和感はなかった。
車両などの描写が雑でデッサンも崩れた感じでデティールが低い・・
1期を見て その独特の世界観など雰囲気が好きだった人にはキツイ。
造形物全般にデティールがかなり低い・・作画全般の仕上がりの
イメージを悪くするほどのレベルかな・・作画はギリギリな感じ
なので・・明らかに作品のマイナス要素になっている・・
何でもかんでもダメというわけではなく・・2期だけ視てもそれなり
に楽しめると思うけど・・1期を視た人は かなり割り切りが必要。
其れだと何処にでもありそうなマイナー作品で・・そうなるとベタッ
としていて緩急もあまりないので・・何れにしても・・微妙かな。
1期から2期までの間の空白を埋めるエピソードは無く終盤まで
ピノッキオ絡みのエピソードが殆どを占めている。
何故1期のメインだったヘンリエッタがあまり登場しないのか?
というこの物語の全体の中で 重要な部分のひとつを省いている。
同様に担当官と義体の組み合わせに変更があることに対する説明
等も殆ど無く違和感と疑問を持ったまま試聴することになる。
1話2話意向は徐々に1期の雰囲気に修正されていくようだけど・・
変更されたキャラデザや色彩や演出と咬み合わない感じ・・矛盾
を感じる作風に どっちつかずの雰囲気を感じた・・
中盤以降は落ち着いた感じで見易くなっていくかなぁ~
1期の回想なども話数が進み回を重ねることで少しずつ続編として
見ていても良いんだな?という感じで少し安心感を持たせてくれる。
もう少し良い作画で視たかった・・
1~2話での掴みや全体的な色彩の変更や作画の質・・キャラの演出
等の変更点が最後まで悔やまれる感じ・・ハマれそうでハマれない。
終わってみれば酷いと感じる部分も減ってそれなりに愉しめたと
感じたのだけど・・