月夜の猫 さんの感想・評価
4.0
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
小説を読みたくなる。
『魍魎の匣』(もうりょうのはこ)はこ と読むのですね・・
箱(はこ、函、筥、匣、筐)は、物を入れるための容器のこと。
魑魅魍魎の魍魎ですので・・伝奇に出てくるような妖怪だとか
オカルトものだろうか?良くある棘々した人間模様を刺すのか?
京極夏彦の長編推理、伝奇小説。百鬼夜行シリーズの第2弾。
2007年12月22日に本作の映画化作品が公開(実写版)された。
2008年10月から12月までテレビアニメとして放送された作品。
1話目の冒頭からOP・・その雰囲気だけで自分の好みにハマった。
あまり大きな動きのある描写は多くないのだけれど・・奥行き感
があって繊細な感じで綺麗だったり。
そして何となく どういうお話になるのか?と思っているうちに
え・・と思うような展開・・成る程・・そしてEDもナイトメア♪
2話目は一気に登場人物が増えてミステリー色が濃くなっていく。
叙述トリックを狙ったものなのか いあ・・そもそも推理もの
という作品ですらないのかもしれないし・・・
3話目・・ハコという言葉に如何にも何か有りげな伏線?
情報が増えるほど何処に向かっているのか迷いだす・・
成る程・・・そういう楽しみ方をする作品なのですね。
4話以降も どんどん情報量が多くなってき 唐突に色々な人物の
視点で描かれる物語や 断片的に意味ありげに入る過去の出来事
どう繋がるのか謎の登場人物で少々翻弄された。
どうやら・・ここまでのシナリオは もっと大きな物事を隠す
為の何らかの錯覚を起こさせるトリック?と思い始めてたけど
全く的外れな方向に考えていたようだ・・・これは・・もしや・・
特に6話は興味深い内容が多く魅入ってしまった。
そして此処まで来ると 何とか話が収束していく方向に確信を
持てるようになってきた。
7~8話はかなりダイナミックに展開する。
物語の全容が略見えてくるけど・・まだ釈然としない。
パーツが余りすぎる・・まだ何か仕掛けられてる・・と疑心暗鬼。
9話以降は見落としたパーツの点検で余剰パーツの行方が解った。
裏付けもできて やっと完全攻略・・って当たり前かwもう終盤。
後は怒涛の如く迫力の展開というか・・まさに『魍魎の匣』
タイトルに偽り無し。
推理もの(探偵物)とするにはアンフェアな感じかな?
叙述トリックの様な雰囲気や安楽椅子探偵を思わせる描写がある
ので推理ものという感じだけど。