じぇりー さんの感想・評価
1.8
物語 : 1.5
作画 : 1.5
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
第1話がクライマックス
アニメ進行の裏で、色々大人の事情的トラブルが多発していたのだろうということが、安易にくみ取れてしまう作品。
1、毎話、コロコロ変わる作画および演出
2、総集編がやたらと多い(中盤と終盤で計3話分)
3、前後のストーリーと全く脈絡がないエピソードが突然挟まってくる
特に1に関しては酷いもので、回によってはコミックのコマをそのまま転用していたり、台詞ほぼなし・文字のみで進行したり、ハリボテのようなセットにまるでひょっこりひょうたん島のような人形劇風にキャラが動いたり、いきなり実写の顔が出てきたり、キャラの口が動かず体だけが動く(半静止画)シーンの多用など、上げていけばきりがない程だ。
少女漫画原作で、タイトルからも分かるように恋愛ものを扱った作品である。
第1話のテンポ良いコミカルな展開に、ラブコメものを期待したが、そんなものでは全然なく、内容は結構ディープだ。
その点では、心理描写が巧みなシーンもいくつかあるが、そもそも高校1年生がここまで物分かりよく自己を見つめ、気付きを得られるのかは疑問に残る。
キャストは主要キャラは当時殆どが本作がデビューとなる新人であったため、お世辞にも聞けたものではない人物が幾人か存在する。
特に、ヒロインの妹役2人による次回予告と、エピソード冒頭での前回までのあらすじ(これ自体も蛇足に思う)のナレーションは、聞き取れないこともしばしば。
全体的に皆早口なので、噛まないこと優先、演技はその次になってしまったのかもしれない。
演出は終盤に行くにつれ、迷走を極める。特に最終回の最終回らしくないことといったら・・・
観終わった後、ストーリーの良し悪し以前に前述の様々な点からモヤモヤを残す作品となった。残念。