月夜の猫 さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
涙・・
東日本大震災2011年3月11日・・マグニチュード9とされてる。
此のアニメは2009年7月9日 - 9月17日TV放送されているもの。
アニメの中での震災場所はタイトル通りの東京で2012年7月21日
の日中にMw8.0の地震が発生した というところから始まる物語。
今視ると 此のアニメは未だマイルドな作りになっていると感じる。
特に此のアニメではお台場という東京臨海副都心等東京を舞台に
しながら 津波による被害という部分が一切描かれていない。
そして東日本大震災を何らかの形で殆どの日本人は知ってしまった。
今だからこそ こんなものではない!という部分を再認識できる
作品かな。
パニックものに良く有る 災害発生=即大パニックで人の醜さを
強調して煽る描写は少なく・・徐々に締め付けられていく感じ・・
だからこそ余裕を無くした人の無碍な言動の描写が突き刺さる・・
そして・・このような大災害どころか、なにもない日常でさえ此れ
以上に大人げない行為や思いやりの無い行為が普通に横行している
悲しい現実・・
人が死んでいく様を排除しているわけでなくドラマ性がない死が
無造作に描かれている事も多い・・其処がまた悲しいというか・・
7話のロボオタ絡みのエピソード・・此れは流石に萎えた・・
このような災害時でも実際にあ~いった子供が居るのかもしれない
とは思うけど・・敢えて描写する必要があったのか・・疑問・・
しかも懲りたとか何らかの尊い学習したという内容でもなく・・
其処がどうにもイラッとさせた。
全般的に何時涙が溢れても可怪しくない作品だけど・・9話の
遺体をめぐる家族と警察官の短い会話が物凄く悲しかった・・
対照的に 此処は流石に創作物で視て貰えるために作っている作品
という部分も9話には有るのだけれど。
そして10話・・ 振り返ると何度か其れらしい伏線というか違和感が
確かにあって・・その度に別の人物だったり出来事で巧く隠されてた。
尽く私が感じた違和感のある描写や不快なエピソード等に巧く気を逸
されていたような感じ・・・当然の如く 結果を知ってから再視聴を
すると・・確かに変なんです・・曖昧な部分も多いのです・・
強引で乱暴で この表現の仕方はどうか?という部分はあるけど・・
此れはアニメ作品なのだし・・実際に涙が止まらなかった・・
私としては やはり 「やられた・・」ですね。