大滝政人 さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
OVAと劇場版
流れとして…
ダウンロードとDVDで1~6話(バラ売り)
↓
1~6話を繋げた劇場版(無くなったシーンと追加シーン共に有、
細かくいうとキリがないが画質向上、音声変更、BGMアレンジ等)
↓
BDでバラ売りを1枚にし劇場版画質にしたオリジナル版
なのですが…
はっきり言うと劇場版で追加されたシーンは、
別に無くてもよいシーンであり、
逆にOVAにしかないシーンは物語上、
あった方がよいシーンなのです。
悪く言うと劇場版は、
イヴの時間ダイジェストみたいです(すみません)
今はオリジナル版が出てますから、
こちらを観ましょう。
それでは内容を。
SF要素がある為、つっこみ所があるのだが、
この作品の場合その一言で済ませてはいけない気になります。
「もしかして、こういう意味かも」と考えさせられるシーンが多く、
私は、こういう作品が好きである。
全て語ると長くなるので一つだけ。
{netabare}カトランの話の最初の方…リクオ宅にて、
リクオは姉に昔と今のアンドロイドの違いついて説明する事になります。
何気ないシーンのはずなんですけど…。
説明する前にサミーがリクオの方を見る(醤油渡した後)のですが、
私は最初に観た時「何でこんなカットがあるんだ?」と思いつつも、
面白くて、どんどん先を観たかったのでスルーしてしまった。
だが二度目の視聴からは流石に考えてしまう。
リクオの言葉を借りるとサミーはファジーなアンドロイドである。
サミーがリクオの方を見た時の意味は、
リクオが自分を使って姉に説明する事を予想したのではないだろうか。
「なんか飲み物」の時、サミーは下を向き、考え中。
そしてリクオが上手に説明出来る様にベストな回答をする…
「食後に緑茶でよろしいですか?」と。
その後リクオは得意になって説明し始める訳ですが。
ようするにリクオを誘導したのかなぁと。
単にファジーだから答えられるというよりも、
サミーのリクオに対する、やさしさを描いたシーン。
私の妄想かもしれないが…
残念ながら劇場版では観る事が出来ないので、
やはりDVDバラかオリジナル版がよいんでしょうね。{/netabare}