いおりょぎ さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
これって完全にタイトル間違ってるよね( ̄▽ ̄;)「中二病でもハーレムしたい!」が正しいかも。でも「あいちゃん大勝利!!」にはかなわないなぁ(//∇//)
原作ラノベ未読。
2013年放送時は、タイトルからイメージができず、未視聴。
ただ「俺の○○○」系は、「俺の妹」が、想定外に面白かったので、一応録り溜め。それでもなかなか見れずにいたんですが、あにこれ始めてから、何度かお勧めされたこともあって、今週ようやく見終わりました。
まず、タイトル間違ってますよね( ̄▽ ̄;)
全然修羅場じゃないし。
「中二病でも恋がしたい」のタイトルはこっちの方が似合ってるかもですね。
そして、どうしても「ジョジョの奇妙な冒険」見て無いと分からないシーンがかなりありますので、ジョジョ知ってる方にはお勧めかもです。
A1-Pcturse製作
監督は今放送中「七々々埋蔵金」の亀井幹太氏。
ラノベ原画のキャラデザは「るろお」さん。「機巧少女は傷つかない」やってましたよね。これはすぐ気が付きました。
アニメのキャラデザは大塚舞さんなんですが、「のんのんびより」もやってたんですね。
まずは、作画がセピア色?っていうか、薄い色で描かれていて見てないですけ化物語シリーズみたいな作画の印象。
でも普通に違和感なく見れました。
全体的に丁寧に描かれていて、登場する女の子も皆可愛いです。
お話は高校で学年1位の成績を誇る主人公「季堂鋭太」(えいた)が、いきなり校内一の美少女と言われる「夏川真涼」(ますず)とフェイクで付き合うことになり、そこに幼馴染の「春咲千和」(ちわ)が加わってドタバタのラブコメハーレムという筋書きだったはずですが、最後まで見終わってかなりいろんな印象がのこりました。
まず、中二病ですよね。
鋭太は、卒業したと言ってますが、バリバリに中二病設定。
もう1話から真涼に中二病ノートを盾に取られ、ニセコイを強要されます。
「中二病でも恋がしたい」との決定的な違いは、中二病シーンが現実画像にパステルタッチの手書き画像を挿入して表現しているところ。
もちろんいくら言葉で妄想しても、現実があるわけで、その妄想と現実のギャップが上手く表現されていて、結構うけました。
以下ネタバレ全開でいきます(*^_^*)
1~2話(自らを演ずる乙女の会結成)
{netabare} まあ、1話・2話は「自らを演ずる乙女の会」通称「自演乙」の会結成と鋭太と千和のエピソードですね。
自演乙にすんなり加入した千和に少し驚きましたが、実は1話から伏線があって、千和の事故が明らかになっています。
更に言うと鋭太も両親が供に愛人を作って、置き去りにされたなど、タイトルからは想像もできない重い設定に正直驚きました。{/netabare}
3~4話(想定外の感動物語)
{netabare}そして3話と4話で千和がこれも自演乙の活動で好きでもない先輩にニセの告白をするですが、ある程度想像はしていたけど、「ポイントEKME」で中二病使って相手に向かって行く鋭太に結構感動してしまいました。
あと真涼の歪んだ性格も現れて、一般男子から見ると、完全に千和を応援したくなる展開。
そして、千和と鋭太の約束。
毎回、サブタイトルに修羅場って入れんなって思うくらい、これは感動物語かと錯覚してしまうような内容でした。
ちなみに真涼とキスのあとの「泥の水溜りで口を洗えっ」は完全にジョジョネタなので知らないと厳しい。{/netabare}
5~6話(姫香・愛衣登場)
{netabare}5話で「秋篠姫香」(ひめ)が登場。
キャラ的には一番好きなタイプなんですけど、現役バリバリの中二病設定。
ポイントEKMEで、鋭太に出会ってしまい、前世での恋人設定になってしまい、もう惚れるしか選択肢は無いわけで。まあこれが一途で自分はこういうの好きです。
5話で真涼の妹が唐突に現れて、実家がどうだああだ言う場面がありますが、ここはサクッと済ませて欲しかった。
悪い意味で、真涼に変なフラグがたって、終わりころまで引っかかってしまった。
こここ演出は失敗だったんじゃないかな・・・。
同じ場面で姫香が真涼妹にぼろくそに言われるシーンもちょっと不快だったかな。
ともかくあのシーンは本作の中でも一番失敗かと思ったところ。
さっきから出してますが、姫香が使う「ポイントEKME」とか「ポイントYBK」は結構面白かった。
ポイントYBKと姫香が言ってる後ろで、鋭太がYBK⇒ヨドバシカメラ⇒いやいや予備校か!ってぼそぼそ言ってるシーンがあるけど、結構こういうシーンが多くて中二病ネタの時とか、後ろで言ってるセリフを良く聞くと結構面白く、ちょい受け。
6話で風紀委員の「冬海愛衣」(あいちゃん)登場。
もうこうなると、普通のハーレムアニメ。
3・4話で感じた感動もなんだったのかと思えるくらいの方針転換。
6話では、愛衣ちゃんのせいで、自演乙廃部が決定しちゃうけど、まあ絶対廃部にはならないと思いつつ、どういうツンデレなのかと思ったら・・・。
びっくらこいた(///∇//){/netabare}
7話~9話(あいちゃん大勝利♡は、まじやばいって)
{netabare}もう7話・8話の愛衣ちゃんの可愛さは神掛かり的です。
ポイントYBKでの「あいちゃん大勝利~♡♡♡」は、すごいよね(≧▽≦)
「お外走ってくる~♡♡♡」にも、強烈でした(//∇//)
愛衣ちゃんのツンデレには殆どの男子がやられちゃうんじゃなかと。
「あいちゃん大勝利」は、相当リピートしましたよ(//∇//)
あと、千和が読んでる「プチレモン」の占いコーナー読んでる時に「あいちゃん大勝利~!」って雑誌のページに書いてあって、芸が細かいと感心もしたり。
9話の花火で鋭太が、愛衣ちゃんと幼馴染だって分かったシーンも本当にありそうでない話だよね。
でも、ちょっと自分の高校時代に思い出に被る部分があって、「あ~」って思ってしまいました^^ゞ{/netabare}
10~13話(ここでハーレムゲーム展開の「俺でコンテスト」)
{netabare}10話で始めて、おばさんが登場。
そして、真涼と鋭太のフェイクがバレるんですけど、おばさんが恋愛ゲームの製作者って、すごいシナリオ考えたなあと。
アイマスはプロデューサー目線で作られた訳ですけど、ここからは完全に恋愛シュミレーションゲームのユーザー目線で進んでくんですよね。
王道の海合宿で、さらにコンテストというシチュエーションを使って、全員に告白させるんですよね。
まあゲームだったらありがちな展開。
でも、ようやくここ真涼の歪んだ性格の理由が分かって、鋭太は真涼を選んじゃうわけ。
一般男子から見ても、多分女子から見ても真涼を選ぶ展開は気に入らない人が多いと思うな。
でもゲームだとこういう展開が王道なんだと思う。
自分はこういうゲームやったのは大昔だけど、やっぱり学園のアイドルと結ばれるのを目指す設定なんですよね。
その過程で、他のいろんな女の子ともお付き合いをして、最後に「脳コメ」じゃないけど「さ~選べ!」って出てくるんですよ。
多分、本当に一番好きじゃないんだけど、初回はやっぱり学園のアイドルとかを選んじゃんですよね^^;。
真涼を選ぶ展開になったとき、「ゲームだなあ」って思いました。
このゲーム的終了は釈然とできなかったですね。
途中で自演乙は、「みんなの部活だよね」な演出も見せて、それはそれで面白いと思ったんです。
もう最初の感動から、途中のハーレムの経過む含めて、結構練りこんだ物語と脚本だと思ったので、このエンディングはもったいなかったかな。
結局みんなに好かれたままの終わり方だったので、二期があってもいいと思うけど、あるのかな・・・。
ちなみに、鋭太みたいな誰とでも仲良くなったまま、上手くやっていくような人は現実には、そうそういませんよ。
まあ、なんだかんだ言って、とても楽しめました。
なんと言っても、「あいちゃん大勝利♡」は、強烈でした(///∇//){/netabare}
総括
とにかくラブコメハーレムが好きで、ジョジョ知ってる人にはお勧めです。
あと声優陣がとても頑張ってます。
真涼の田村ゆかりさんは、歌唱力も抜群で、悪女の真涼を演じ切っていて、すごかったです。
千和の赤崎千夏は中二病でも丹生谷もやってましたね。どちらとも報われない役でしたけど、けなげな感じは良かったです。
姫香の金元寿子さんは琴浦さんなんですよね。
姫香一番好きだけど、本作ではちょっと目立たなくて、残念でした。
そして愛衣ちゃんの茅野愛衣さんは凄いです!
今期も大活躍してますが、役のバリエーションが幅広く、歌も上手くて自分の中では花澤さんに次ぐ大好きな声優さんです。
OPよかったんですが、「Girlish Lover」が「しゅ~ら~ば~」って聞こえて、ずっと勘違いしてました。
もちろん掛詞で使ったと思いますが、「修羅場じゃないじゃん」って思ってたので、ちょっと残念でした。
EDの歌も良かったけど、EDの背景画が作中と違う手描きタッチの柔らかい画風がすごくお気に入りでした。
まああにこれしてなかったら、見なかったかもしれませんので、やっぱりあにこれのみなさんに感謝です。
長文お読み頂きありがとうございました(*^_^*)