Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
目を逸らさないで受け入れて・・・きっと得られるものがある事でしょう・・・^^
BS11で放送されたので事前情報無しに視聴した作品でしたが、この作品の面白さに序盤から引き込まれて視聴して・・・気になって少しwikiで調べてみると、瀬戸の花嫁やAngel Beats!・・・最近ではDEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION、ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 THE ANIMATION、蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-、ハマトラなどの監督を務められた岸誠二監督の作品だった事を知りました^^
この作品もそうですが、タイトルに「THE ANIMATION」と付いている作品は、全てゲームが先行しているようです・・・DEVIL SURVIVORを視聴した時、「なんで[2]から放送するのだろう・・・」と疑問に思いましたが、並べてみるとその関連性にも納得です・・・^^;
この物語の主人公は高校生の鳴上 悠(なるかみ ゆう)・・・彼は両親の仕事の都合で1年間だけ稲羽市という田舎の親戚の家に預けられます・・・そして、その小さな町で次々に起きる事件に巻き込まれ、仲間と共にその事件に挑んでいく・・・という内容のものです^^
この作品の持つ独特な雰囲気と綺麗な作画が好きだった事もあり、思わず2巡してしまいましたが・・・
全般的に「表と裏の痛み」を感じた作品だったと思います。
人は一人では生きていけないので、色んな人と共存しているのですが、知らず知らずのうちに「自分」という役者を演じている事は無いでしょうか・・・
もちろん、自我を100%出して生活されている方もいらっしゃるとは思いますが・・・
でも中には、自分の胸の内にだけ秘めておきたい・・・
或いは、自分の「この部分」は特定の人には知られくない・・・
こう思う事って、誰にでもあると思います。
そんな思いから、きっと自己防衛本能が勝手に働いたり、同じ轍を2度と踏まないように慎重に行動して、その結果が自己成長につながっていたり・・・そこは人それぞれですよね^^;
だから、こんな事は普段生活している上では気付く事はありません・・・
演じている事すら忘れてしまっている・・・そんな場合も多いと思います。
私もそれで良いと思うのですが・・・
開きたくない扉を外部から否応無しにこじ開けられ・・・そして晒される・・・
もし、自分がこういう状況に直面したらどうなるでしょうか?
私ならきっと心が折れて「THE END」で終わっちゃいそうですが・・・^^;
人それぞれ内容は違いますが、自分の弱点や自身を誤魔化し正当化してきた事が、仲間の目の前で全てを明かされた時に襲われる胸の痛みは、容易に想像できるものです。
この作品の登場人物は、この問題に強制的に向き合わされてしまうのです・・・
彼らが自分自身とどの様に向き合うのか・・・そして自分自身でどの様な答えを導き出すのか・・・
この作品の見どころです^^
一方、物語の方は次々に起きる事件に奥の深さを垣間見せながら、ゆっくりと進んでいきます。
ストーリーの切り替え方に面白い手法が取られている上、内容もしっかり練られているので、2クールの作品でしたが、中だるみを感じる事はありませんでした。
そして、魅力溢れる登場人物がたくさん登場します・・・主人公やヒロインも、それぞれキャラの立ち位置がはっきりしているので、皆んな見せ場もあるし格好良いです・・・^^
でも、登場人物の一推しは、主人公の従兄妹で小学1年生の堂島 菜々子ちゃんでした(//∇//)
健気で、しっかりしていて・・・自分の気持ちを押し込め気丈に振舞う菜々子ちゃん・・・
小学校1年生なんだから、もっと自分を出して良いのに・・・無理に笑顔を見せる事ないのに・・・
そんな彼女を待ち受けているのは、喜び・・・絶望・・・それともそれ以外の何か・・・?
物語の終盤における彼女に対し・・・私は涙が止まりませんでした(ToT)
2014年夏アニメで「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」の放送が予定されています。
作品のHPを見ると、この作品の主人公だった鳴上悠は再登場してくれるようです・・・
ようやく春アニメが折り返したばかりですが、今から楽しみで仕方ありません^^