ようす さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「夢はここから際限無く 広がってるんじゃないのかな。」
原作は既読です。
1期ですっかりアニメ版のとりこになったので2期も非常に楽しみにしていました^^
原作を読んでいる人にも、そうでない人にも、おすすめしたい作品。
ストーリーは1期の続きなので、1期から視聴することをおすすめします。
全11話です。
●ストーリー
将来の夢ややりたいこともなく、大蝦夷農業高校(通称:エゾノー)に進学した八軒勇悟(はちけん ゆうご)。
そこで出会った仲間、家畜、部活。
普通の高校生とは一味違う、青春物語。
季節はめぐり、秋になりました。
農業高校での学校生活という軸にそって、
・夢と現実
・部活(馬術部)
・家族
・恋の進展…?笑
などが大まかな内容。
どの話がメインだとか、山場だとか、そういうのはなく、
毎回がクライマックス。笑
心にぐっときた場面やセリフもたくさん。
馬術大会後、水を浴びていろいろ考える八軒も、
現実の、あまりにも重すぎる壁と戦い、笑顔を見せる駒場も、
家族に自分の夢を語ることを決意したアキちゃんも…。
なんせ登場人物たちの成長が心にくるね。
原作読んでストーリー知ってるのに毎回どきどきしてしまう。
いろんなことがゆっくりなようで、実はものすごいスピードで過ぎていく。それが青春!!
ほんとこの作品は大好きです。
アニメだと人物の心情がより鮮明に、力強く描写されていてさらに好きです。
明日からも頑張ろう、という元気をいっぱいいっぱいもらいました。
●夢と現実
大人は言う。「夢を持て。」「夢はあきらめなければ叶う。」
でもそれってすごく無責任で軽い言葉。
「夢は、あきらめてしまえばかなわない。」
「あきらめてしまうほうが楽な夢だってある。」
「どんなにつらくても、がんばっても、叶わない夢もある。」
「夢は自分が一歩踏み出さなければ叶うことはない。」
そんな現実もきちんと伝えないと。大きな壁にぶつかったとき、立ち向かって、越えられる強さが何よりも大事なんだということも伝えないと。
私にも、夢があります。
「○○になる!」という夢ではなく、自分の生き方についての夢。
今の仕事に就くという夢が叶った時、それを喜ぶのもつかの間、すぐに果てしなさすぎる道に気がついた。
先輩たちに「すっかり大きくなったね。」と成長を認められるとうれしくもあるけど、同時に感じるのがまだまだまだまだ、もっともっと上を目指したいのに、というもどかしさ。
毎日ボロボロのくたくただけど、やめたいと思ったことは1度もない。
むしろ、果てしない道に愛おしささえ感じている。つらいことを楽しむドMなんですね、きっとwww
「これでいいって 言える日何かない
足りないもの あるから求め生きるの」
↑「10 YEARS AFTER〜thank you yesterdays〜」/米倉千尋 より
私にとって、今の夢は、生きることそのもの。
たぶん「夢が叶った。」と思えるのは仕事をやめたとき…いや、死ぬときだと思う。
そんなことを改めて考えさせてくれた、この作品に感謝しています。夢を追いかけることは恥ずかしいことじゃない!!
●音楽
1期の音楽が神過ぎたのでね。
どうしても比べてしまう^^;
【ED「オトノナルホウヘ→」/Goose house】
元気が出る曲。
歌詞がいい!
初めて聴いたときは「視聴者→八軒」のメッセージだと思い、
聴いているうちに「八軒→仲間へ」「視聴者→銀の匙登場人物へ」といろんな受け止め方ができました。
私の中ではどうしても1期のスキマスイッチ越えできなかったけど、十分いい曲だと思います。
EDへの入り方も相変わらずよかったです。(「ん?」となる回もあったけど。笑)