ローズ さんの感想・評価
2.1
物語 : 2.0
作画 : 1.5
声優 : 2.0
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
なんてったってアイドル
テレビ版は劇場版の続きから。
クリスマスイブに公園の野外ステージでライブデビューしたWake Up,Girls。
事務所では相変わらず社長がお金を持って失踪したままなのでアイドル活動はできないでいた。
マネージャーの松田はアイドル活動をするために須藤という新しいプロデューサーを見つけてくる。
しかし、社長の丹下が復帰して須藤が悪質なプロデューサーと分かり、改めて活動を再開するのであった。
テレビのミニコーナーなどを仕事をしながらの歌などのアイドル活動。
「小さい事からコツコツと」という西川きよし師匠の言葉もありますが、WUGの場合も例外ではありません。
地方でも都会でも芸能活動(仕事)の基本は同じ。
地道な活動の積み重ねが大事なのでしょう。
ライバル的な存在になるのが、I-1クラブ。
おそらく現実のA○B48を意識して作ったのでしょうが、少し大げさかもしれません。
各地に新しい劇場を作るなど類似点が見られますが、どんどんメンバーを切り捨てていく事は過剰演出なのかな。
肝心の歌や踊りを少ししか見る事ができないので何故人気があるのか分かりませんが、トップアイドルの象徴的な存在として作ったのでしょう。
劇場版では元I-1クラブのセンターだった島田真夢が主役級でしたが、テレビ版では他のメンバーの紹介も織り込まれています。
個人的に印象に残ったのはグルメリポーターとして活躍した片山実波でした。
単純に「うんめーにゃー」という一言が頭に残っただけなのですが……
メンバー全員の名前や特徴を覚えたかったのですが、物覚えの悪い自分には無理でした^^;
本作品を制作するキッカケは東日本大震災で被災した人達を元気づけるためだそうです。
確かに大きな震災だったので東北地方の人達を応援したい気持ちは分かります。
しかし、アニメと震災とは別物。
アニメを見ない人達にとっては関係の無い話と言われても仕方がありません。
できることなら震災と関係無く純粋に面白いアイドル物のアニメ作品を作ってもらいたかったです。
最近、アイドル物の作品は多いので、それらの作品と比較対象されるのは当たり前。
作品の良し悪しを判断するのにアイドル物だと難しい状況です。
被災した人達の日常が元通りになっていないので、震災を風化させないための作品は必要なのでしょうが、そちらはドキュメンタリ番組に任せたほうがよかったような気がします。
作品の内容は山あり谷あり、色々な事が起きますが、それらが無いと話にメリハリが無くなってしまいます。
元気いっぱいトップアイドルを目指し活動する姿を見たほうがいいのでしょうが、
どうしても震災が引っかかってしまって自分は純粋に作品を楽しめませんでした。
マネージャーやプロデューサーに自己投影してWUGの活躍を手助けする、
又は純粋に1ファンとしてWUGを応援するのか、
どちらかの見方をした方が楽しめそうな作品でした。