月夜の猫 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
これはこれは・・
悪魔で執事ってやつですね
~執事たるもの・・っていうやつです。
シリアスな部分とコミカルな部分がバランスよく楽しめた。
19世紀末期のイギリスを舞台に「女王の番犬」と言われる
名門貴族・ファントムハイヴ伯爵家の主人シエルと過去の出来事
によって契約を交わしたセバスチャンを軸に様々な事件に翻弄され
つつも、契約する要因になった過去のでき事の謎に迫る感じ。
ダークファンタジーですがコメディー要素も強い。
ハラハラ・ドキドキのサスペンスやホラー的な描写も多少含まれて
いますが ジトジトと重苦しい感じではないかな。
TV放送で広範囲の視聴層に受けやすくしたのか?原作に対して・・
やや残虐な描写や男性向けの性的描写が加えられている様です(wiki参照)
原作未読なので 世界観の中で物語を楽しむ上で特に気にならない
感じでしたが 原作既読者には可也大きな変更点になったのかな?
ゴシックだの中世ヨーロッパだの大好物ですが そういった時代と
近代の狭間で激動していく大航海時代だったり産業革命期だったり
日本だと戦国時代だの幕末期だの文明開化という時代という流れは
大好きです。
浪漫があって最もエンターテイメント性のある時代でしょうか。
まぁこの作品はそういう時代背景のひとつの産業革命後の近世と近代の
狭間なのだろうけど女王だの伯爵だのという階級社会が濃く残る英国
という設定なので産業革命以前の雰囲気も濃い感じかな?
世界観だけでも嗜好を擽るので可也楽しめたのだけど やはり数々の
台詞だったりシリアスな展開でシュールな描写だったりのセンスだろうか
濃いキャラも多いけど それらを声優さんがそつ無く熟す感じ。
ちょっと濃すぎじゃないか?とかやり過ぎでは?キャラだけ立ちすぎて
パターンにハマりすぎてないか?という微妙な所でギリギリだったり。
個人的にはセバスとシエルの二人だけの会話の掛け合いが もう少し
楽しめる描写が多くても良かったかな?と思うところもあるけど。