じぇりー さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.5
作画 : 2.0
声優 : 2.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
どこか悪役側の思想に共感してしまう。
作り手の意図とは反するだろうが、それが「正しい」とまでは言わないものの、私は主人公の前に立ちはだかる敵役の考え方や行動が少し理解できてしまう。
{netabare}顔の見えないネットの世界を利用して、少しでも気に入らないことがあれば、自分が優位に立った気分になって、好き勝手なことを書き殴り、世間のあらゆるものを糾弾する、あるいは、軽い気持ちや面白半分で真偽のはっきりしない事象や映像をネットに拡散させる大衆的な「弱者」に対する、彼の行った行為。{/netabare}
やり口は猟奇的かつ狂気に満ちており、彼がそれを「救い」だと信じて疑わなかったことが、彼を悪役たらしめているだけで、本来の「悪」は別に存在し、むしろ主人公側の取る行動の方が筋が通っていないと感じるのだが。
さてこの作品、設定とストーリー、終盤の数話を除いて一話完結の探偵モノ(ミステリー)と考えるとそれなりに楽しめる作品だと思うのだが、それ以外の部分が、とにかく雑である。
・作画が酷い。製作時間がタイトだったのか、これが制作能力の限界だったのか、全体的に線が大雑把すぎる。
・人気声優を多数起用。ファンから視聴者を得ようとする策か?
・主要女性キャラが総じてロリっ娘。これもその手のキャラ萌えの層を狙ったのか?
・いくつか実在する有名人がパロディーで登場するが、安直すぎる使い方がされており、全く面白みがない。
ちなみに、2期の放送がすでに決定していることもあり、物語は完結していない。その点では、2期を期待させる終わり方にはなっていたと思う。