disaruto さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ボロ泣きした私の大敗北
「劇場版クレヨンしんちゃん」の9作目です。
ジャンルはコメディ・ファンタジーです。
多分、2番目に有名なクレしん映画。
昭和時代を想起させる「20世紀博」というテーマパークが日本各地で開催されていた。
子ども達は半ば呆れ気味であるが、大人たちはその懐かしさに度を越して心酔していく。
ある晩、テレビで「明日、お迎えにあがります」という放送が「20世紀博」からあり、これを見た大人達は突然人が変わったようにすぐさま眠りについてしまう…。
きっかけは「クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!」をテレビで見て。
意外と面白くてびっくり(深夜アニオタ的に有名声優も出てたしねw)。
他のも見るかと思いまして。
本作は放映当初に見たことはあるのですが、ほとんど内容を覚えていなかったので再視聴。
ですが、泣ける場面として有名な{netabare}ひろしの過去回想や階段を駆け上がるシーン{/netabare}は覚えていたため構えてみたのですが、ダメでしたねw
10年も時がたつと、年を取ったからか思うところがいろいろありましたよ。
私は結婚していないし、子供もいないけどねw
ストーリーの構成として、大まかに言えば前半はギャグ、後半はシリアスといった感じ。
90分映画ですが、正直最初の40分見た時点では「面白いか、これ?」と凄く疑問符だったわけです。
しかし、後半40分くらいからヤバいです。
例のシーンその1で涙ボロボロ、鼻水ドバドバw
途中で一時停止しないと復活できないくらいに泣いてしまいましたw
家のティッシュがなくなり、途中で近くの薬局に買いに行くという事案が発生w
あんまりアニメで泣くことはない(感動することはよくある)のですが、まさか90分の映画でここまで泣かせられるとは。
全体的に作画は低調でしたが、例のシーンその2では神掛かったBGMと相まってもんのすっごい出来。
やっぱりここでも涙が止まらず、軽く過呼吸になる私w
未来に向かう姿に胸を打たれるんですよねえ。
アニメじゃないですけど「ALWAYS 三丁目の夕日」という有名な作品がありますね。
私は映画で拝見しましたけど、本作は「昔は素敵だなあ」という気分に浸れる作品。
ともすれば懐古主義になりかねない作品(良い作品ですけどね)なのですが、「オトナ帝国」は一段その上を行っている感じ。
昔の素晴らしさを世代じゃない人にも分かりやすく伝えつつ、過去よりも未来へ走れという強いテーマ性も混ぜています。
敵役が無駄に格好良いのもいいよね。
総括して、泣いてしまったらもう何も文句を言えませんw
「クレしん」という題材を十分に生かし、それでいて単体映画としても見事な出来。
いいオトナが見ても泣ける名作アニメだと思いますよ。