にゃっき♪ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
Nessie comes after Nessie again and again and again
母親と姉の三人で暮らす女子高生、夜ノ森小紅(よのもりこべに)の16才の誕生日の朝、許婚の三峰白夜(みつみねはくや)が、妹と共に突然やってきて同居するところから始まります。
これだけ聞くと優柔不断で鈍感な主人公が大活躍するエロエロなハーレム展開を思い浮かべそうですが、白夜の妹の真白(ましろ)と小紅の姉の紅緒(べにお)を両輪としたコメディと、小紅と白夜の淡い恋愛模様が相乗効果を発揮した、笑えて心あたたまる絶妙なバランスの作品だと感じました。
白夜は、無口で影が薄いのですが、芯が強く、小紅に対する気持ちが純粋で揺るぎないキャラで、他の作品の主人公にもぜひ見習って欲しいです。
小紅は一家の料理や掃除を完璧にこなし、巨乳安産型の完全無欠な嫁キャラで、最初は戸惑い反発した小紅が、少しずつ心を開いていくのがその仕草や表情から読み取れ、二人の距離が縮まっていくのを微笑ましく眺めながら視聴できました。
生意気な物言いと年齢相応な愛らしさが同居している真白は、ロリキャラの最終兵器と言ってもいいでしょう。どこから見ても小学生の真白が同じクラスに転入しても、周りの誰も不思議に思わなかったり、家系的に成長を期待出来ないなど、三峰兄妹には普通の人間ではない未確認な何かを思わせる伏線が多数ばらまかれますが、あまり気にせずに、彼女の魅力に悶絶して欲しいと思います。
小紅の姉の紅緒は、学校では生徒会長を努め人望を集めているにも関わらず、家では妹や幼女を溺愛する変態さんで、この作品のなかでいちばん未確認生物に近いような気もします。もっともいい加減に鬱陶しく感じるところもあると思いますが。
同じネタが何度も繰り返されたり、勘違いから話をつくっていくのが多いこと、BGMが控えめ過ぎることなどが、最初はちょっと気になりましたが、それもこの作品の持ち味なのでしょう。4コマ漫画が原作ということを考えれば、1クールで驚くほど上手に話を展開して綺麗にまとめた作品で、OPやEDだけでもぜひご覧になって欲しいと思います。