「スクラップド・プリンセス(TVアニメ動画)」

総合得点
69.0
感想・評価
273
棚に入れた
1776
ランキング
1932
★★★★☆ 3.7 (273)
物語
3.8
作画
3.6
声優
3.8
音楽
3.5
キャラ
3.8

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ネタバレ

アニメ視聴記録置き場 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

なるほど、折笠さんか。

棺姫チャイカと同じ原作者+スタッフ陣ということで見てみた。
【物語】
16歳の誕生日に世界を滅ぼすと託宣された廃棄皇女パシフィカと、彼女を守ろうとする義理の兄と姉の3人を中心とした旅物語。剣と魔法の世界かと思ってたら、SF方面にまで発展していってしまったなー。最後は帳尻が綺麗に合わさったとは思う。物語の筋は1話から最後まで通っていたかな。

【声優】
カスール3兄妹がそれぞれに魅力的だった。中でも折笠さんのパシフィカは作品の明るさに大きく寄与したと思う。素っ頓狂と天真爛漫が入り混じってて、花澤さんに近い可愛さもあって泣きの演技も良くてと終始楽しめた。10年近く前の作品なので、懐かしいor若い声も多かった。
大原さんは場合によっては次回予告が一番大変だったかもな

【キャラ】
旅アニメだからキャラ数が増えるかなと思ったけれど、序盤に出てきたキャラがそのままずっと出ずっぱりだったな。難しいことは分からない、というスタンスのパシフィカが主役だったお陰で、分からないことは分からないままでいいやという緩い見方が出来た気はする。
パシフィカを可愛がるという意味ではシャノン目線で作品を見るのが正しいのかもしれない。良い兄弟愛だったように思う。

【作画】
原作が小説なので、絵で表現しようとして成功した部分と失敗した部分があったのだろうと思う。顔の表情がよく動いてた部分とそうでない部分がハッキリしてたかな。

【音楽】
爽やかなOPとエスニックなEDが2クール変わらなかったのも時代かね。


24話「守りし者たちの交響曲」
死亡したパシフィカが仮想世界でシリア・マウゼルと出会い、今のシステムの成り立ちを聞いて、復活してハッピーエンド。みたいな感じ
理解度としては5割程度かな。籠の中の人類、が1つのテーマだったのは分かる。

23話「限りあるものの聖譚曲」
誕生日前日、双子の兄が会いたいと尋ねてきて承諾したら、刺された上に自害しようとしちゃったまで。
単なる善人ぽかったお兄様がここでこんな仕事をするとは。やや唐突な印象もあるな。さて、ラスト

22話「時を越えた輪舞曲」
パシフィカの誕生日まで残り3日の山篭りキャンプ。
ラスト3話にしてはまったりした雰囲気。どうやら記憶喪失だった時の記憶は残ってないらしい。しゃくり上げが不定期でとても良い自然な泣きの演技だった。ピースメーカーの上司らしい人が来てたけれど誰なんだろう。

21話「孤独な神の受難曲」
獣姫の操る亜種のサポートもあってステアを倒し、残り2人は一時撤退。クリスは城からパシフィカを救いだし3人兄妹は久々の再会へ。シャノンはパシフィカに生きるか死ぬかを問うあたりまで。
1話から出続けてるのに意思を殆ど示さなかったクリスがようやく動いたけれど、自分の中の意思が嬉しいとか弱い気がする。「トドメを刺そうかしら」の台詞を最後に断末魔の叫びも無く消えるステア可哀想です。記憶消失の頃のパシフィカの記憶は残ってるんだろうか。物語終盤のおおざっぱな感じ、僕は嫌いです。

20話「聖なる崩壊の序曲」
将軍がピースメーカーと交渉をしようとしたことで、制限が外れてステアの目論見どおりピースメーカーは文明のリセットに着手する。シャノンはゼフィリスと和解して、完全体のドラグーンとして戦いを挑むあたりまで。
おかん死んでから数日経ってからの冒頭の王様との謁見シーンだと思いたいね。フューレの死亡時の走馬灯と、パシフィカの記憶戻すときのシャノンの思い出のシーンは被るな。間島さんの泣きの演技が聞きたい。

19話「母の嘆きの無言歌」
牢屋の隣に母親が入れられ、レオ達は釈放され、シャノンは将軍からピースメーカーとの交渉に力を貸すよう脅されるまで。
久々に王妃が出てきたけれど、死ぬレベルまで拷問しても何も得られないだろうに、なんであんな展開になったんだろう。16歳になるのが物語のクライマックスだとすると残り8日か。

18話「路地裏の哀歌」
フューレを犠牲に逃げたけれど、あっさりクリス達に捕まるご一行。無駄死にやん。安直すぎるけれど、disるのも申し訳ない感じはある。
記憶の戻ってないパシフィカの言動はどう受け止めていいやらだ。

17話「つかの間の世俗歌」
タイトルとは裏腹にパシフィカを見つけられない人たちの焦りがメイン、最後には見付かってしまってたが。バロネスが長の地位を追われたけど、あの人をピースメーカーが篭絡しなかった理由はなんだろうね。お話的にかな。
フューレ君に死亡フラグが次々と立っていってるので次回が寂しいことになりそうだ。

16話「川のほとりの二重唱」
パメラとしてフューレと穏やかに暮らし始めたパシフィカを、レオ組とラクウェルが発見するも、記憶の戻らないパシフィカはフューレとの生活を望む辺りまで。
小西さんの声が若い。銭湯やらラーメン屋台やら、謎の現代日本文化様式。ゼフィリスがシャノンに対して柔らかくなってる一方で、シャノンは焦燥にかられて全方位に刺々しい。ラーメン屋台の店主がレナードなことに爆笑。あちこち旅して出会ってきた人が勢ぞろいしてたな。

15話「力と謀略の歌劇」
ピースメーカー3人が足止め+防御機能を無効化してるスキッドに戦略級攻勢魔法ナラクが直撃して、船は大破しパシフィカは衝撃で記憶喪失になるまで。
会議の流れがピースメーカーに綺麗に掌握されてて良い。クリスが川澄キャラを無視した理由がやや不明。シャノンとシーズの空戦はかなりの見応え。ナラクの発動までの前振り描写が1度しかなかったのが意外だな。

14話「失われた五重奏」
シャノンを洗脳しようとするナタリーに違和感を抱いたゼフィリスがパシフィカに相談し、パシフィカがシャノンを正気に戻して聖都に向かうまで。
ステアは将軍も篭絡してて悪女がんばってる。ドラグーンは対宇宙人用に開発された兵器だとか、その改良型で敵に洗脳されたのがピースメーカーだとか色々と設定がぶっちゃけられた。でも、小難しいことは分からないで押し切れるパシフィカが上手くバランスを取ってる気がする。ある意味での日常系ヒロインだね。
幼女時代のパシフィカの声を聴いて、やっとましまろの美羽と同じ人なんだなというのが腑に落ちた。

13話「遥かなる追想曲」
スキッドで王都に向かうも、ドラグーンは人質の命と引き換えに罠に飛び込むのは愚作と動力を止める。再び動かすためにスキッドの内部へ潜入する話。
人類は遥か昔に高度な文明を築いていたものの、ピースメーカーとの争いに敗れ、プロビデンスブレイカーやガーディアンの因子を撒いたものの、大きく文明を後退していた設定だったらしい。道理で隠れ里にコンクリ廃墟があったわけだ。ロストテクノロジー設定あんまり好きじゃないけれど仕方ないね。
ナタリーとの対比でゼフィリスが揺らぎ始めてる。ベクナム様がシャノンと同じ外観なのね。カプセル型のシャワーという名の洗浄装置は少し楽しそう。

12話「二人の姫の戦闘歌」
ステアが操る船団がヴァンガードを攻めてくるのを撃退する話。
律法(プロビデンス)が唯一効かないパシフィカを、保険のために消しておこうというピースメーカーと、逆にパシフィカを守る因子をばらまいてガーディアンを作る側との2項対立が、この段階での主軸らしい。
役割を突きつけられ、守ってばっかりじゃなくて仕事しろといわれるパシフィカもやや可哀想ではある。「あたしって病原菌?」のセンスはなかなか。こおろぎさとみを継承するものとしての田村ゆかりはあるな。

11話「獣姫の狂詩曲」
トンネルを抜けてギアット帝国へ着いたと思ったら、同じドラグーンと契約してる獣姫に捕えられ、ヴァンガードという要塞に緩く囚われる辺りまで。
視聴者に設定を教える方法の1つが、主人公よりも事情に詳しい人が主人公に語る方法だものな。南央美の声を久々に聴いたわ。実の母親もまともそうな人だった。

10話「偽王女の小夜曲」
傀儡の男が実はマウゼル教の手のもので異端分子をまとめて殲滅しようとしてたという壮大なお話だった。2話で上手く纏めたもんだなぁ
人間を使っての魔法陣はミロスの錬金術師を思い出す。豊口さんの正統派ヒロインがちょっと新鮮。レナードの情けなさと、ベルケンスの有能さが際立ってた。どの段階で気付いてたんだろうなぁ。パシフィカは飯の恩義には報いるね。

9話「異端者たちに捧ぐ鎮魂歌」
雪山で見つけた反マウゼル教の隠れ里で、廃棄王女を名乗らせ傀儡させてる魔法使いの男に会う話。タイトルがタイトルなんで次回が悲惨なことになりそう。
あんな厳しそうな環境を徒歩移動って野宿したら死んでしまいそうだな。鍬男に取り囲まれる構図が1話を思い出して懐かしい。踏み絵ならぬ燃やし聖印。マウゼルとブラウニンの二項対立は最後まで関わってきそう。
ポージングに余念が無い大地の精霊とか、コンクリート廃墟っぽい場所とか、「我々の未来は明るいですか?」での引きとかが印象に残った。

8話「絆と祈りの夜想曲」
スィンへの対応を巡ってパシフィカとシャノンが喧嘩をしてしまい、仲直りをするも、スィンはピースメーカーとして覚醒し去る。馬車がボロボロになった為に町で処分して徒歩+馬で移動に。
ゼフィリスの発言が真実っぽく見えてしまい、最後まで純真なスィンを疑ってしまって申し訳ない感じ。あのイヤリングと相性の悪い縦ロールはどうやって作ってるんだろうか。

7話「捨て犬少女の円舞曲」
拾ったスィン幼女の世話をしてたら、パシフィカにゼフィリスがスィンを殺せと言ってくるまで。
古風な傘をしてた。台詞どおり敵が直接パシフィカを殺そうとはしない理由は何なんだろう。モヤモヤしてる部分を台詞にしてくれると、綺麗に踊らされてる感がある。けれど心地よい。悔しい。
兄と姉に可愛がられてる末っ子だから、自分より下のスィンに対して軽く嫉妬してるのが、キャラ造形として良いね。スィンの髪を洗ってあげてる部分は、チャイカのアカリとチャイカのシーンを思い起こさせる。こっちが大元なんだけれども。

6話「騎士たる者たちの迷走歌」
ピースメーカーにシャノンとラクウェルが操られて拉致され、取り戻すべくパシフィカが奮闘し、ドラグーン水橋がシャノンと契約して覚醒してやっつけ、レオは一旦離脱した話。
でっかい敵を光る刃で3枚に降ろしたりして、急にファンタジー色が強くなったかも。今は分からないでもいいって台詞を言われると、分からないでもいいかってなる不思議。騎士がお姫様にする定番といえば手へのキスだけれど、シャノンがすげー白けた表情してるのが面白かった。

5話「吟遊詩人の子守唄」
パシフィカに賞金が掛けられ、毒殺を試みる蟲使いの吟遊詩人に襲われる。翌朝のリミットまでに薬草を入手できるか話。
物静かなお姉ちゃんのが兄よりも非情だな。パシフィカが廃棄王女だと知ったレオはいつまで物語に関わり続けるんだろうか。蟲の形状が斜め四角で機械っぽかった。やっぱり真面目に殺すつもりがあるわけでもないのは、悪魔のリドル的なものだな。双子の兄は良い人そうだった。

4話「出会いと別れの協奏曲」
シャノンがクリスに勝って人質を取り返し、町から逃げようとしたら、町全体がデイダラボッチみたいなのに襲われてという話。
団子をこねる手つきがリアルだったり、剣に反射する相手の姿を含めて戦闘シーンがかっこよかったり、集団催眠に掛かったのをパシフィカが不思議な力で解いたり、その際に前髪が剣で切れる演出があったり、クリスが出れたり、パシフィカの双子の兄っぽいのが出てきたり。

3話「赦されざる者の騒動歌」
検問を抜けた町の宿娘と友情を育む話。旅人を羨む感覚はちょっと『ニコラ』を思い出した。兄姉揃って妹をダダ甘やかししてるのな。パシフィカには双子の兄がいるということなんだろうか。全体的にテンポはとても良い。

2話「半熟騎士の行進曲」
レオという騎士見習いと、15年前にパシフィカの始末を担わされた騎士さまを訪問する話。細かいノリが10年前の作品だと思わされるな。間の取り方とかだから言葉にし辛いんだけれど。

1話「捨て猫王女の前奏曲」
チャイカからの温故知新モードで視聴開始。馬車移動する中に男1女2というだけでチャイカっぽさを感じてしまうのは短絡的かね。4:3なことに時代を感じる。
ホームページのイントロも読んだので漠然とストーリーは理解した。金髪だけが義理の妹で、残り2人が兄と姉にあたるのね。お姉ちゃんが魔法使いとして凄く強いのは把握。
水田の雰囲気も良かったし、綺麗なハイファンタジーっぽくて楽しみ。

投稿 : 2014/05/23
閲覧 : 369
サンキュー:

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