おかき さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
あんたバカぁ?
新劇場版第二作。
旧劇(TV版含む)十九話まで。二十話以降の内容も含まれています。
新キャラや新設定、それに伴って生まれる新しい謎。微妙な人間関係の違いもありました。
冒頭から新規カットを交え、旧劇を「破」壊し、独自のストーリーで組み立てていきます。
とある役割をとある人物に背負わせる事でコンパクトに纏め上げたり、
終盤の演出ではヱヴァのセカイに引き込まれました。色々な点で凄みを感じます。
終盤では旧劇場版を観た時の感覚に近いものもあって、
超えられはしなかったけど、新劇完結まで観てしまったら軽々と超えてしまうんじゃないかと。
そんな大きな期待を抱きました。
一方で選曲がミスマッチに感じたり、
どうしても旧劇の印象が強く、完全な新作として観始めるまでは比べてしまうところもありました。
綾波レイの人格や新キャラには少し戸惑ったところです。
これにて巷と同程度の情報量を得る事が出来たので、
続編の公開までは自分なりにも考えてみようかなと思います。
旧劇と新劇の違いから考察してみると楽しそうですね。
なんとなく旧劇の方も観ておくと楽しみ方が広がるかなと思いました。
不協和音を奏でている唯一の新キャラ・マリは、
今後の「ヱヴァ」を展開していく上で重要な役回りになりそうな。
マリ追加とアスカの苗字変更によって綾波・式波・真希波間で生まれた統一性。
序のラストシーンや破のエンドロール後に発した台詞から、
「エヴァ」と「ヱヴァ」の違い、また両方のセカイを繋ぐキーワードなのかなと考えてしまいます。
他にも加持とマリ、加持とアスカ、リツコとゲンドウ、ユーロ、三体、27、眼帯、新厨二設定等々。
考えれば考えるほどにボルテージが上がり、かなり危険な状態で。
終わってみると予想を遥かに超えた次元で展開していたなんて事も大いにありそうな。
続きが非常に待ち遠しく、「Q」からは劇場へ足を運びたいと思います。
2011.8/26