yapix 塩麹塩美 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
だんごだんごだんごだんごだんご大家族
まずはEDから。
なんて感動的なんだ!
このEDと巡り合ったということだけでクラナドを観た価値がある。
うれしこともかなしいことも全部まるめられるような人間になりたいものである。
感動作である。
泣けるのである。
ストーリーは一本筋が通っているのである。
最初から最後まで本命一直線なのである。
あまりの一途ぶりに他のヒロインが身を引いてしまう始末である。
フラグは立てどもぶれないのである。
このぶれないことにより一本筋が通る反面、一本槍とも受け取れるところをどう評価するか?
私は一本筋を評価する。
さて、本命をメインヒロインとするとそれ以外はサブヒロインとならざるを得ないが、このサブヒロインたちは魅力的である。
むしろ、メインヒロインよりも魅力的ですらある。
風子の物語、感涙である。風子の健気さに泣けるのである。風子編終了後もちょくちょく出てくるのだが、それがまた可愛いのである。魔法少女の変身シーンみたいに登場するのだが、たまらなく可愛いのである。ずっと愛でていたい可愛さなのである。スタッフの愛すら感じさせるのである。
ことみの物語、号泣である。とても哀しい哀しい、そして凄く凄く暖かい愛の物語である。これ以上は語るまい。
智代の物語、涙は必要ない。彼女は強い子なのである。ほんの少し支えてあげれば大丈夫な子なのである。フラグ的には立った時点で折れることがわかりきっているのである。それは誰の目にも明らか。
杏の物語、全編を通じて流れるストーリーである。大好きなのに悟ってしまうのである。彼が彼女しか見ていないことを・・・そして泣くのである。泣く寸前まで、自分自身すらも騙していたのである。涙を流すことによってそれに気づくのである。
特別編を観るまでは、一番のお気に入りは杏だったのだが(さばさばした性格で実は健気で料理も上手なんて、ちょっと、もう・・・)、特別編で智代が逆転してしまった!ただ、これだけは言っておきたい。智代、自分が下に降りてっちゃ駄目だ!相手を自分のところまで引っ張り上げないと!高校出た歳でこの町から出られないとかぬかすな!朋也のボケ!
実は、終盤になればなるほど作品の吸引力が落ちていくように感じられた。
ストーリーが想像力の後追いをするようになったなったせいであろうか?
主人公が居候するところにリアリティーを感じられなかったせいであろうか?
なんであるのか考えるのである。ヒトデを彫りながら・・・