手乗りラビット さんの感想・評価
2.1
物語 : 1.0
作画 : 2.5
声優 : 2.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:途中で断念した
まったくでした。
ギャグ・ユーモア作品が大好きで、かなり前評判が高かった作品だったので期待して見たのですが、正直なんだこれ…でした。
ギャグ作品ってだいたい
①初見でも楽しめる作品
②予備知識があって初めて楽しめる作品
の2つに分けられると思うのですが、後者の②であるこの作品は、面白いと思えませんでした。
パロディー・ブラックユーモア・風刺の利いたギャグ、近年では銀魂や久米田作品がそうなんですが、この手の作品って自己評価以上に、同じものを見ている人間の中で話題になって、そこでまた盛り上がるという楽しみ方の方が大きいと思います。つまり作品どうこうではなくて、受け手の反応が独り歩きして、違うところで膨れ上がったものが評価に大きく反映されているように感じます。
先に述べた②のタイプの中でも、銀魂はまだ①寄りの作品だと思います。キャラクターに馬鹿させたり、とんでもない発想をブチ込んだりと、まだ作者のセンスが光るところが見えるのですが、この作品に関してはどうしてここまで評価が高いのかがよく分かりません。別に破天荒なことをいきなり叫べとは言いません。セクシーコマンドーで相手を倒せとは言いませんし、お尻出してブリブリ言えとは言いませんし、ズコーッとこけろとも言いませんが、二枚目の雰囲気を醸し出した作品が、ちょっとこじゃれたブラック吐いてるくらいの感じで、これといった言葉選びのセンスが何も感じられませんでした。
大体の作品は、自分が面白くなくとも、なんとなくここが笑いどころなんだろうなーとか分かります。この作品でもそういう部分がいくつか見てとれました…が、笑えない。笑うべきところが理解できているのですが、クスリとも出来ませんでした。
ギャグなんて好みの大きく分かれるジャンルですから、評価が分かれて当然です。ところがこの作品は不思議と評価が高いんです。そんなに万人受けする作品でしょうか?評価されたとしても、この手の笑いって、一部の人間が熱狂的に好きなタイプの作品な気がします。最近だと荒川アンダーザブリッジもそうです。あれは決して万人受けする作品じゃない。かなり好みが分かれる。けど評価を得ている。
果たして”ギャグ”という分野での評価なんでしょうか。ギャグマンガはネタは勿論、その世界観やキャラクターを含めの作品なのは重々承知の上ですが、この作品に関しては評価のウェイトがネタよりもビジュアル面の方が大きすぎるように感じます。
ユーモアを期待して見るとちょっと裏切られるのでしょうか。自分にはまったく合わなかったです。