submain さんの感想・評価
3.7
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
残された者たちの言葉にできない気持ちを
ようやく見終えました。原作は未読です。
ラブストーリー系は、近頃は、ハッピーエンドかどうかよりも、気持ちが届かなかった者たちの悲哀の方に目が行くようになりました。
自分がそれなりに歳を取ってしまい、乏しいながらも恋愛経験をしたことで、ヒロインと結ばれる主人公に、おいそれと自分を重ねることなんてできません。むしろ、結ばれなかった者たちに自分を重ねてしまいます。
それで、この物語、さんざんやきもきさせられて続きが気になっていたけど、最終回は、その、・・・各登場人物の気持ち(あるいは、いろいろな原因から、心ならずも温めてしまった言葉にできない思いと言い換えてもいい)って、どう動いたんでしょうかね。
ただ、見方を変えれば、人は、どんなに辛い恋愛経験をしても、また誰かに気持ちを向けるようになれるだけの、しなやかでたくましい図太さを持てるということかもしれません。それは一面真実な気がいたします。
でも、それならそれで、きちんとその動きを表現して欲しかったです。少なくとも、それがあれば私は気持ちよくこの物語に賛辞を贈れたと思います。
主人公とヒロインがくっつけばそれで良い、とりあえず。とは思えない私なので・・・自分勝手な感想ですみません。
最後に、二次元君は、徹頭徹尾最高でした。人は、なかなかこうはなれないですよね。
こういう奴こそ、いつかきっちり報われて欲しいと思ってしまいます。周りの連中、見る目がないよね。とか思わず言いたくなる。