STONE さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
このゆるさは結構好きかも
原作は未プレイ。
ソーシャルゲームやパチンコが原作の場合、かなり自由度の高い作品になることが多いが、
この作品もそんな感じ。
キャラデザインやOPの曲や映像の印象から、オーソドックスな冒険ファンタジーものかと
思っていたら、蓋を開けてみるとかなりコメディ色の強いふざけた感じの作品だった。
ギャグなどは全体的にゆるい脱力系のものが多かったが、作品全体の空気感自体がゆるさや
適当さに満ちていたようで、この作品にぴったり。
キャラの性格もゆるかったり、適当感が強かったりで、このキャラの行動や言動が笑いの
ベースになっていることが多かったみたい。
主要キャラであるレヴィアタン、バハムート、ヨルムンガンド、シロップはいずれも
可愛らしい感じだが、その容姿とは裏腹には虫類や昆虫などを食すなど、やはりドラゴン
なんだなと(シロップは除く)。
設定もゆるいと言うか、適当というか・・・、中世ヨーロッパ風の風俗をベースにした正統派
ファンタジー世界かと思いきや、麦茶や牛丼、カレーなど、果ては温泉旅館が出てくるなど、
かなりいい加減。これは批判ではなく、むしろこのいい加減さがこの作品の空気感には合って
いるんじゃないかなと思ったり。
しかし、作品の空気感こそふざけた感じだが、ストーリー展開は意外としっかりしており、
中盤以降など目的のためにある場所に行くと、そこで次の目的が生まれ、そのために次の
場所へ・・・、といった感じで正統派RPGを思わせる。
随所随所にツッコミどころはあるのだが、この作風だとそれが許されるみたいな。
この作品全体の空気感とストーリー展開のギャップ感がいい方向に転がっていたようで、
その辺は最後までぶれなかった。
結局、レヴィアタンのお兄ちゃんの失踪の真相や、時折現れた謎の少年の秘密などは判らず
じまい。
アクアフォール防衛隊の活動もこれからのようで、原作ゲームの序章という位置付けの作品
なのかな。
全体的にB級感漂う作品ではあったが、愛すべきB級作品といった感じ。