Lovin さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
見た感じ
■概要{netabare}
原作:タチ(まんがタイムきららミラク連載)
監督:石倉賢一
シリーズ構成:石倉賢一
キャラクタデザイン:坂井久太
制作:スタジオディーン
話数;1クール全12話
OP:「Won(*3*)Chu KissMe!」
by SAKURA*TRICK
【高山春香♪園田優♪野田コトネ♪南しずく♪池野楓♪飯塚ゆず】
(CV:戸松遥・井口裕香・相坂優歌・五十嵐裕美・渕上舞・戸田めぐみ)
ED:「Kiss(and)Love」
by SAKURA*TRICK
【春香&優】
(CV:戸松遥・井口裕香)
{/netabare}
■感想
原作4コママンガは未読でTV放送を視聴。
視聴前は「百合もの」と聞いていたのでどの程度のものなのか興味はあったが、ここまで百合だとは思わなかった。
絵柄としては今時のデザインで、パステル調では在るがメリハリがハッキリしているわけでは無く淡い色合いを多用した見やすいものとなっている。
OPは80年代アイドルの曲っぽさ、少し懐かしさを感じさせるアレンジとなっていて嫌いではない。サビに差し掛かったところで主人公グループの6人が揃って踊るシーンがある。頑張っているとは思うし良く出来ていると思うのだが、6人の揃い方が尋常ではない部分に軽い違和感を感じたりもする。(向かって左端のキャラは若干遅れているのだが・・・)
EDはメインのカップル(?)のデュエット曲といった、楽しい雰囲気の曲に仕上がっている。映像にはSDキャラが登場したりと微笑ましさもあり良い出来だと思う。
ではいよいよ内容について触れてみたいと思うが、特別刺激的な話も無く概ねほんわかとした取り留めの無い話で構成されていると思う。見易さという点に於いては抵抗も無くすんなりと受け入れられそうに感じた。主人公達が親しい友人同士の間で行う行為を除いては、だが。
知人に話しても無用な心配と一笑される他愛の無い話ではあるが、私にはこれから生まれてくる作品について若干の不安がある。本作品も含めて「百合っぽい作品が受ける」と判断されてしまうと、そういう作品ばかりで溢れかえったりしないだろうか、ガチ百合にならないよう歯止めが効くだろうかと。
毎回「かなりおかしい」行為が繰り返されるが、違和感を持たず受け入れることが出来れば楽しめるだろう。本作品は百合の定義や解釈に対して広い心が持てる方にはお奨めできるが、そうではない方がご覧になる場合はそれなりの覚悟が必要になるかもしれない。
□2014/05/16追記
学生の減少で廃校の危機、なんて伏線のある作品が幾つか続いたが、本作では危機ではなく覆りようの無い決定事項として描かれている。学校行事の度に持ち上がるネタではあるが、主人公達が「ちょっとおかしい行為」に夢中であるせいか、悲観的な描写は全く無い。気が付けば「そういえばそんな設定もあったな」程度にしか感じなくなっている。