退会済のユーザー さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
契約者のドラマ
[Darker than BLACK-ダーカーザンブラック 黒の契約者]
10年前東京に未知の領域、地獄門(へルズゲート)と同時に異能力を持つ契約者が出現する。契約者は能力を使う度に、対価を支払わければならない。また人間性が欠如し、合理的に行動する。主人公、黒(ヘイ)は「黒の死神」と恐れられた契約者。黒の属する組織のメンバー、銀(イン)、猫(マオ)、黄(ホァン)と共に、任務をこなしていく流れ。
謎が多く、キャラクターも次々出てくる為、序盤は理解出来ない所がありましたが、2話構成の為、釈然としない話も納得させられましたねw
本作の特徴と本質は、ギャップと人間ドラマ。契約者の表面と本心。ドールの無感情と奥にある感情などなど。そんな表と裏の葛藤が切なく、哀愁漂う作風でよりドラマ性を感じさせます。契約者の能力と対価も、キャラクターに合っていて個性を引き立たせていました。このドラマ厨二設定があってこそ生かされているとも思っております。
また警察組織の描き方がリアル。女性警察官、霧原未咲(きりはら みさき)の存在は多きかったかなと。設定が非凡である分上手くバランスが取れていたと思います。
物語の中軸だと思うキャラクターは、{netabare} ~ノーベンバー11。単純に格好良いという事もあるのですが、契約者でもあり、警察側の人間。このキャラクターがいるといないとでは、物語の印象が違っていたと思います。死に際まで格好良いキャラでした。 {/netabare}
物語後半、核心に迫っていくのですが、説明が不足していて少々難解。描写の中で説明している印象でした。{netabare} ~最終的に黒の対価の理由や、組織の裏など理解出来ましたが、アンバーや、黒の妹、ヘブンズゲートでの戦いをもっと描いてほしかった。まあそれでもいいかwと思わせるのが、この作品の強みですかね。
{/netabare}
設定とギャップを上手に生かした作品。ラストの展開と説明不足なところが、賛否分かれると思いますが、そこを差し引いても十分楽しめる作品だと思います。